おすすめの福利厚生

福利厚生制度の中でも近年、注目されているのは、勤労者の生活の安定を支援する財産形成制度です。企業型DCと呼ばれる企業型確定拠出年金や、財形貯蓄制度などがあります。

企業型確定拠出年金は企業が掛け金を負担し、毎月積み立てを行う仕組みになっています。運用自体は従業員に任せられてはいるものの、基本的には毎月同額が積み立てられていきます。

一方、財形貯蓄制度は賃金から天引きをする形で積み立てを行う制度です。一般財形貯蓄・財形年金貯蓄・財形住宅貯蓄の3種類があり、利子に対する非課税措置があったり、財形持家融資を利用できたりなどのメリットがあります。

従業員によってライフプランは異なるため、取り入れる制度によっては利用しない従業員も出てきます。いずれにせよ、財産形成に関する福利厚生は従業員にとって関心が高い内容ではあるので、社内でヒアリングを行い、関連する取り組みの導入を検討してみてください。

福利厚生が充実している会社に就職するメリット

福利厚生が充実している企業に就職するとどんなメリットがあるのでしょうか。考え得る2つのメリットをご紹介します。就職活動や転職活動を行っている人は、こうしたメリットも参考にしつつ各企業の福利厚生にも注目してみてください。

人材の定着率が高く、経験豊富な先輩から学べる

福利厚生が充実している企業は、基本的に従業員の定着率が高い傾向にあります。福利厚生制度の内容にもよりますが、育児休暇・介護休暇が整っていたり、慶弔休暇や慶弔見舞金がきちんと発生したりすると従業員満足度が高くなりやすいと言われています。

福利厚生が充実していると従業員が外部に流出しにくいため、経験豊富な従業員が自社にとどまり、中核となって業務を進行します。経験や知識が豊富な先輩社員から、新入社員や若い中途社員が多くのことを学べる環境が整いやすいメリットがあります。

ストレスなく仕事に集中できる

福利厚生が充実していると、会社に対して不満を抱えにくくなるためストレスなく仕事に集中できるようになります。例えば、子育てや家族の介護をしながら働いている従業員にとっては、時短勤務制度や在宅勤務制度が導入されている企業では時間や場所を気にせず働けるので、それだけでストレスの軽減に繋がります。

福利厚生を取り入れる際は、従業員の声や要望を聞くことが大切です。家庭を持つ従業員が少ないのに育児に関する福利厚生を導入しても従業員はメリットを感じられません。従業員が快適かつ自身の能力を十分に発揮しながら働くことをサポートするような制度を取り入れ、福利厚生によるメリットの最大化を目指しましょう。