オフヘルにスピーカーホール!? インカム使いにうれしい設計

仲間と林道ツーリングを楽しむのに「この支線行ってみよーぜ!!」「転けたー待って!!」など瞬時に状況を伝えてコンタクトを取れるインカムの存在は、山だったり何が起こるかわからない自然の中だからこそトラブル防止にもつながる重要なアイテムだ。

ただオフロードヘルメットにはパッドにかろうじてスピーカーを入れられる凹みが設けられているものもあるものの、耳への圧迫感やスピーカー位置のズレなどに悩むことも。

スピーカーホール
ピッタリとハマった!!

が!! なんとマッドジャンパー2には、帽体にインカム対応のスピーカーホールが設けられているのだ。ホールは約φ45の大きさなので、現在リリースされているインカムはほぼ取り付け可能なサイズ。

実際装着してみるとこれまでの耳にフタをされているような感覚は一切なく、思った以上に耳まわりが快適になった。

インカムをヘルメットに挟んで装着するワイヤークリップが取り付けやすい作りになっているので、ムリに差し込む罪悪感が皆無でうれしい!

このスピーカーホールは、レース以外で仲間と林道へ行く時にインカムを快適に装着したいといったライダーからの要望がかなり多かったそう。さすがの反映スピードと実現力!!

マイクはアームタイプがオススメ!!

林道ツーリング当日は普段使っているワイヤーマイクを装着していったが、取り付けたいアゴ部分の素材が接着に不向きだったため、ワイヤーマイクをテーピングで巻いてほっぺに挟んで使用していた。

どうしても接着したい場合はゴムや発泡スチロール用のボンドをワイヤーマイクの裏の接着面につけるか、低温のホットボンドを使用してもつけられるよ、と泉地さんに教えていただいた!! そしてアームマイクだと楽だよ、とも。

よくよく考えてみたら、毎回洗うタイミングで他のオフヘルにインカムを付け替えるのにワイヤーマイクを通すのも貼り付けるのも面倒だった。

帰宅後、今まで一度も使ってみたことがなかったアームマイクを引っ張り出して装着してみたら今までの付け替えが虚しくなるほど楽ちん。これはアームマイク一択だ!! ちょっとアームが宇宙服っぽくてカッコいい気もする。

メガネの上から装着できる大きめゴーグルにも対応

ゴーグルをつけた状態だとまだ上下ともに幅に余裕があるのがよくわかる。

マッドジャンパー2では保護範囲の基準をしっかりとクリアした上で、顔の開口部は通常の規格よりも大きく設けられている。視認性が高いだけでなく、眼鏡の上から装着できる大きめのゴーグルにも対応している。

リブを使ったシェル形状自体に機能性と強度アップを両立!!

マッドジャンパー2はJIS規格のひとつであるR75規格(ヘルメットの形状は半径75mm以上の連続した凸曲面でなければならない)の規定の中で、なるべく多くのリブ(凹凸)を立てることでたわみにくくさせて帽体の強度を上げている

ゴーグル装着時のメリットとして、ゴーグルのバンドがズレにくいように上下にリブを後ろまでしっかり立ててゴーグルバンドのラインを設けてある。

ゴーグルの位置を調整しやすく、レースや長時間のライディングでのゴーグルのズレを防止してくれるのだ。

首を守るネックパット装着時にヘルメットとパットが干渉しないように、相性を考慮して首元が立ち上がった形状にしてある。