■今後の課題

株価はバブル期の最高値を超えた。アメリカ経済が好調で、日本企業の業績も上がっているからである。海外の投資家が動いている。しかし、国民には生活が豊かになったという実感がない。

賃金が伸びず、物価のほうがそれ以上に上がっているからである。大手企業は大幅な賃金増を実現しているが、中小企業はまだである。問題は、日本全体の生産性が低下していることである。台湾の半導体大手TSMCが熊本に工場を開所したが、かつては半導体分野では日本が世界一であった。

日本政府も何とか、競争力を回復しようと努力しているが、官民挙げて生産性向上に努力しなければ、日本の未来はない。