ナメクジは、カタツムリが進化して生まれた

ナメクジとカタツムリの違いは何か。そう聞かれて正しく答えられる人は少ないでしょう。実はカタツムリとナメクジの祖先は同じ軟体動物の仲間で、殻をそのまま身につけて進化したのがカタツムリ、殻をなくして進化したのがナメクジだと考えられています。

カタツムリは殻がある分、敵や体の乾燥、暑さ、寒さなどから身を守ることができます。また殻の中には心臓や肺といった内臓が入っていて、直接これらが攻撃されることも防いでいます。

対して、ナメクジは殻がない分、身軽に動くことができ、狭い場所に隠れたり、より動きやすい場所へと移動できます。また、カタツムリは殻を作るためにカルシウムを取らないといけませんが、ナメクジはその必要がないため、体の成長のためだけにエネルギーを消費できます。一見、殻のないナメクジはカタツムリより退化してると思われがちですが、実は殻がないメリットも十分に受けているというわけです。

ちなみに、ナメクジの中には背中に小さな殻がついている仲間がいます。この存在がカタツムリとナメクジが同じ祖先である証拠だと言われています。

世界でもっとも小さい公園は、直径が60センチメートルもない

皆さんがイメージする公園は、ブランコやシーソーなどの遊具、ベンチや噴水などが置かれていたりするでしょう。しかし、世界には色々と変わった公園があるものです。

アメリカ、オレゴン州ポートランドにあるミル・エンズ公園は、「世界で最も小さい公園」としてギネス世界記録にも登録されています。その直径はわずか60cmほど。横断歩道の途中にある、背の低い植物が植えられているだけの円形のスペースで、遊具やベンチどころか、人すら入ることもできません。

もともとこの公園は街灯を建てるための穴が空けられたスペースでした。しかし工事がまったく進まず、雑草が生えっぱなしとなり、汚らしい見た目となっていたため、ジャーナリストだったディック・ファーガンという人物が、そこに花を植えて、この穴を「妖精からプレゼントしてもらった世界一小さい公園」にしようとコラムに書いたところ、多くの賛同者が現れ、後に正式に公園として認められました。

現在もこの公園では頻繁に植物が植え替えられており、人々にやすらぎを与えているそうです。