【飲酒しながらダイエット・3】偉大なる五目焼きそばを食べるときは、必ずビールを飲みます。具材のうずらの卵やエビには執着しませんが、餡が絡んだ麺と白菜によって焼かれた喉を冷やすのはビールと決めています。このように酒をやめる気が一切ない筆者は40代後半、仕事がデスクワーク、そして毎日飲酒。この連載記事は、そんな筆者が半年で8キロ減量した体験談です。

ダイエットを継続するには欲望を刺激せよ! 「飲酒しながらダイエット」の道
町中華の豪快さと老舗の風味を併せ持つ逸品(画像=『BCN+R』より 引用)

前回までの振り返り

 6.6kg以上の体重減量を目指しエアロバイクで運動を始めるも30分続けるのが限界で就寝中には足がつる日々。しかも、4週間続けても体重は減らず暗いトンネルの中をさまよう筆者。連載3回目の今回は、筆者なりのダイエット序盤の身体的な辛さと心理的なプレッシャーに耐えた方法をお伝えします。

身体的な辛さを上回った精神的な欲求

 エアロバイクの運動中は、何にもしないと手持ち無沙汰になります。初めのうちは音楽を流していましたが、視覚的に変化がないため、どうしても「運動しているということ」に意識が引っ張られてしまいます。それは「辛さ」に気づくきっかけとなり、気づいてしまったら最後、「運動=拷問」と化してしまうのです。

 対策としてサブスク動画サービスでアニメを見ることにしました。視覚と聴覚を運動以外に向けることが目的で、運動時間に合わせて1話30分以内に終わるテレビシリーズモノに絞りました。「進撃の巨人」「キングダム」「ゴールデンカムイ」「長瀞さん」など、なんて素敵な文化なのでしょう。アニメの面白さがエアロバイクの辛さを上回り、運動を続けることができました。アニメのもつ中毒性を活用した策です。副作用として、定期的に駿河屋新宿店(アニメグッズ取扱店)と紀伊國屋書店8F(コミック売り場)に通うようになりました。重症です。