コード決済の詐欺被害などが増加中…電子マネー決済の注意点

 ほかにも電子マネー決済を利用する際の注意点はあるだろうか。

「スマホでは、『Apple pay』や『Google pay』にカードを登録すると、『エクスプレスカード』(Apple Payの場合の呼び方)という画面ロックを外さなくても決済できる機能が利用できます。ですから商品購入時に決済エラーがあっても、そのスマホは認証なしに決済ができてしまえる状態ですから、店員などの他者にスマホを渡してはいけません。

 また、オートチャージを設定しているスマホが他人に渡ってしまった場合、電子マネーが自動でチャージされてしまう危険があります。2万円の上限だと思っていた交通系ICが無限に使用されてしまう可能性があるので、オートチャージも設定しないようにしておくのが無難です。不正利用の被害も頻繁に起きていますので、日頃から電子マネー決済の利用状況を確認する習慣をつけておくといいでしょう」(同)

 また、電子決済のなかでも、現在は『PayPay』などのコード決済の詐欺被害が増加しているのだという。

「たとえば、購入した商品がなかなか届かずに業者に問い合わせると、PayPayに返金するとの返答があり、業者から送られてきたコードを処理したところ、返金してもらえるどころかさらに残高が抜かれてしまったという被害を聞いたことがあります。ほかにもPayPayなどの電子マネー決済をよく理解できていない人向けにZOOMでセミナーを開き、セミナー主催者がコード決済の送金機能を利用して送金させるという詐欺も流行っていますので、十分注意してください」(同)

(取材・文=逢ヶ瀬十吾/A4studio、協力=山本正行/山本国際コンサルタンツ代表)

提供元・Business Journal

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