目次
3.iPhoneはディスプレイの性能で何がどう変わる?
4.iPhoneのチップやメモリの違いで処理速度にどのくらいの差が出る?

3.iPhoneはディスプレイの性能で何がどう変わる?

iPhoneのディスプレイはモデルごとでかなり違います。まず、SE(第3世代)は通常の液晶ディスプレイですが、それ以外のモデルはすべて有機ELが採用されています。

有機ELは液晶よりも色鮮やかで写真をキレイに表現できますし、省エネ性能に優れているのが特徴です。

【2024年】iPhoneはどれを買うべきか実機で紹介!− 後悔しない選び方<みずおじさん>
(画像=同じiPhoneでもSE(第3世代)のディスプレイは液晶ですが、それ以外のモデルはすべて有機ELが採用されています(画像は筆者YouTubeチャンネルより),『オトナライフ』より 引用)

実は、液晶ディスプレイの黒色は光が出ているのに対し、有機ELは黒色がディスプレイの消灯になり、電力を使いません。

したがって、ダークモードで節電になるというのは有機ELのモデルだけの話で、液晶ディスプレイのSE(第3世代)でまったく効かないのです。

実際に黒い画面を表示してみるとSE(第3世代)だけ点灯していて、他モデルは完全に消灯しているのが確認できます。

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(画像=黒い画面を表示してみるとSE(第3世代)だけ点灯していて、他モデルは完全に消灯しているのが分かります。やはり有機ELのほうが省エネですね(画像は筆者YouTubeチャンネルより),『オトナライフ』より 引用)

さらに、15 Proモデルの2機種は「ProMotion(プロモーション)」という機能が搭載されており、最大120Hzで動作する仕組みが搭載されているのに対し、それ以外のモデルはすべて60Hz固定です。

OOHzとはリフレッシュレートと呼ばれるもので、1秒間に画面を書き換える回数のことを表しています。

パラパラ漫画に例えて説明すると、1秒間に60回書き換えるのが15 Pro以外のモデル、1秒間に120回書き換えられるのは15 Proモデルのみとなります。

つまり、15 Proモデルのほうがパラパラ漫画の枚数が2倍になるので、かなり滑らかに画面が動くということを意味します。これはとくにゲームでは威力を発揮しますよ。

もちろん、15 Pro以外のモデルでも十分滑らかなので、そこまで気にする必要はありませんが、ゲームにこだわっている人なら120Hzの15 Proモデルがオススメとなります。

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(画像=15 Pro/15 Pro MaxだけがProMotion機能を搭載していて120Hzに対応しています。これはゲームにこだわりがある人ならハズせない機能でしょう(画像は筆者YouTubeチャンネルより),『オトナライフ』より 引用)

ディスプレイにはもう少し違いがあります。15シリーズだけ「ダイナミック アイランド(Dynamic Island)」が採用されているのです。

SE(第3世代)には画面上に何もありませんが、13や14にはノッチが採用されています。ここには何も表示できなかったんですが、それが15シリーズになると、サブディスプレイのような機能になりました。

たとえば、音楽やタイマーなどの機能をダイナミック アイランド部分に表示することが可能となっているのです。

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(画像=SE(第3世代)には何もありませんが、13や14にはノッチが採用されました。15シリーズになるとサブディスプレイのような「ダイナミック アイランド」機能が付いています(画像は筆者YouTubeチャンネルより),『オトナライフ』より 引用)

そして最後に、ディスプレイについてはもうひとつ大きな違いがあります。それは15 Proモデルで採用された「常時点灯」です。

常時点灯はiPhoneをロックしたときでも画面を表示することができる機能。ロック状態に入ると画面が暗くなっても薄っすらと壁紙が表示されますし、ウィジェットなどの確認できるようになっています。

もちろん、真っ暗にならないのでバッテリーはかなり消費しますが、iPhoneを裏側にしておいたり、かばんなどに入れておけば起動しません。

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(画像=15 Pro/15 Pro Maxには「常時表示」機能が採用されています。これは、iPhoneをロック画面にしても薄っすらと画面が表示される機能です(画像は筆者YouTubeチャンネルより),『オトナライフ』より 引用)

4.iPhoneのチップやメモリの違いで処理速度にどのくらいの差が出る?

iPhoneはチップやメモリで処理速度が大きく異なります。

実は、SE(第3世代)から14 Plusまでは「A15」チップが搭載れているため、この4台はほとんど性能が変わりません。

ちなみに、14と14 Plusは性能が良いグラフィックチップを積んでいるのですが、それを実感できることはほとんどありません。

そして、15/15 Plusは1世代上の「A16」が搭載されており、さらに15 Proモデルだけは「A17 Pro」という最新チップが採用されています。

A17 Proは、パソコンの「Mac」などに採用されている「M 1」チップなどに近い高性能なもので、実際、15 Proモデルだけでしか動かないゲーム『バイオハザード』『デス・ストランディング』などもあります。

ただし、これはチップだけでなくメモリ容量も影響があります。このメモリ容量の大きさこそが『バイオハザード』などを動かしているのだと思います。

ちなみに、メモリとは“作業領域”のことで、 1回に覚えておける容量を表しています。メモリの容量は、SE(第3世代)と13は4GBしかありませんが、14~15 Plusまでは6GBに、そして15 Pro/15 Pro Maxでは8GBも搭載しています。

このメモリの違いで実際にどんな差があるかといえば、たとえばSE(第3世代)で『ポケモン GO』をやっているとき、LINEのメッセージに返信してから『ポケモン GO』に戻ったら落ちいて、起動画面から再開するようなことも結構あります。

しかし、メモリ容量が多ければそのようなことが起きにくくなります。これは実感としてかなり感じると思いますよ。

とはいえ、複数のタスクを同時にこなしたり『バイオハザード』など特殊なゲームでなけば、ゲームの起動速度やプレイ中の挙動で性能差を感じることはさほどないでしょう。

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(画像=iPhoneの性能を決めるチップにはA15やA16がありますが、15 Pro/15 Pro Maxは高性能なA17 Proを搭載しています。また、作業領域となるメモリも4GB~8GBまでの差があります(画像は筆者YouTubeチャンネルより),『オトナライフ』より 引用)

最後に、「Geekbench 6」でベンチマークを計測してみましょう。その結果、A15を搭載するSE(第3世代)13/14/14 Plusまではほとんど同じ数値でした。

A16を搭載する15と15 PlusはわずかにA15の機種より数値がよくなっていますが、さらに数値が高いのがA17 Proの15 Pro/15 Pro Maxとなります。これはもうパソコンの「M 1」や「M 2」レベルですね。

■ベンチマークの結果(Geekbench 6)

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(画像=『オトナライフ』より 引用)
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(画像=チップやメモリの性能によってベンチマークでもしっかり差が出ているのが分かります。A17 Proの15 Pro/15 Pro Maxは、もはやパソコンの「M 1」や「M 2」のレベルですね(画像は筆者YouTubeチャンネルより),『オトナライフ』より 引用)