■シャトーを手に入れて連続殺人

 翌1988年3月、フルニレに一つの転機が訪れる。かつての刑務所仲間から連絡を受け、その妻ファリーダ・ハミシュさんと一緒に、とある墓地に隠された「財宝」を取りに行くよう頼まれたのである。その出どころは正確には不明だが、かつてイタリアの強盗団が盗み出したという大量の金塊や金貨だ。目がくらんだフルニレはハミシュさんを殺害、その遺体を遺棄して、財宝を独り占めすることに成功した。なお、彼女の遺体は未だ発見されていない。

 こうして手に入れた財産で、フルニレはアルデンヌ県の田園地帯にあるソトゥー城を購入する。そして、若い女性たちを次々と襲うようになったのだ。

【閲覧注意】9歳少女らを次々暴行して殺害! 超絶シリアルキラー夫婦「アルデンヌのオーガ」…半端ない処女信仰が招いた悪夢全貌!
(画像=ソトゥー城。画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)

 同年8月3日、フルニレ夫妻はフランス北部のシャロン=アン=シャンパーニュに買い物に出かけ、スーパーマーケットの駐車場でファビエンヌ・ルロワさん(当時20歳)に目を付けた。妊娠中の妻オリビエが体調を崩したふりをして、「医者まで案内してほしい」と言葉巧みにルロワさんを車に乗せ、そのまま人気のない森へと連れ去ったのである。フルニレは妻に「処女か調べろ」と命じたというが、オリビエはこの命令を拒否した。その後、フルニレはルロワさんを強姦し、胸を撃って射殺した。彼女の遺体は翌日発見されている。

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(画像=ファビエンヌ・ルロワさん。画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)

 1989年1月、フルニレは夜行列車で出会ったジャンヌ=マリー・デスラモルツさん(当時22歳)を次なるターゲットに決めた。夫妻は身元を隠したままデスラモルツさんと親しくなり、3月18日にフロアンの家に招いた。「処女か?」と尋ねられたデスラモルツさんが「彼氏がいる」と答えると、フルニレは激高、そのまま彼女をレイプしようとしたが反撃にあう。再度捕まえると、今度は粘着テープで拘束してから絞殺した。夫妻はその遺体を城へと持ち帰り、敷地内に埋めた。

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(画像=ジャンヌ=マリー・デスラモルツさん。画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)

 フルニレの犯行は隣国ベルギーでも行われた。被害者はフランスやベルギーの各地で姿を消していたため、警察はその関連性になかなか気づけず、犯行の発覚を遅らせてしまったのだ。

 1989年12月20日にベルギーのサン・セルヴェでエリザベス・ブリシェさん(当時12歳)が姿を消した。たまたまベルギーの友人を訪ねていたフルニレがブリシェさんを気に入り、「赤ちゃんが病気だから病院まで案内してほしい」と車に乗せて連れ去ったのである。ブリシェさんはソトゥー城に連れ込まれたのち、強姦、窒息死させられ、城の敷地内に埋められた。この事件は当初別の事件と関連付けられていたため、フルニレが疑われることはなかった。

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(画像=エリザベス・ブリシェさん。画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)

 オリビエが最後に手伝った事件が、1990年11月24日、フランス西部ナント郊外レゼでのナターシャ・ダネさん(当時13歳)の誘拐および殺害である。この日、フルニレは裁判所での公聴会に呼び出されていた。その帰り道に目をつけられたのがダネさんで、彼女もまた強姦後に殺害され、遺体はそのまま丘陵地帯に遺棄された。この事件では警察による誤認逮捕があり、冤罪で逮捕された男性が自殺している。

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(画像=ナターシャ・ダネさん。画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)

 この事件の後、フルニレは10年ほど事件を起こしていない。何か理由があるのかもしれないが、1988年と1990年の2件の女性失踪事件にもフルニレが関わっている可能性も指摘されており、単に本人が隠しているだけという声も大きい。