宮城県の地震保険加入率は50%台に

 北陸地方では、1948年に「福井地震」が発生、戦災からの復興途上にあった福井市を直撃、死者は3769人に達し、全壊した家屋は3万6000戸にのぼりました。また、新潟県でも、1964年の「新潟地震」では死者26人、全壊家屋1960戸を出し、2004年の「新潟県中越地震」では、死者68人、全壊3175戸の被害を出しました。そうした地震の巣といってもいいエリアなのですが、地震保険加入率は低い水準にとどまっているのです。

 それに対して、2011年に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で大きな被害を受けた宮城県では、2010年度まで30%台だった世帯加入率が、11年度には40%台になり、13年度には50%台まで上がっています。東日本大震災が発生したのは2011年3月11日ですから、被害の深刻さを受けて、急遽加入した人が増えたわけです。