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狭い路地で効く最小回転半径
室内デザインに方向性の違いが現れる
狭い路地で効く最小回転半径

ボディサイズは、シエンタは全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695〜1,715mm、フリードが全長4,265〜4,295mm×全幅1,695mm×全高1,710mmとほぼ同じです。
どのくらい小回りが効くかの指標となる最小回転半径は、シエンタが5.0m、フリードは5.2mです。
わずか20cmの違いですが、その差は狭い道で顕著に表れます。都会などに多い入り組んだ道を使うユーザーは、試乗であらかじめ試してみると良いかもしれません。
狭い路地で一発で曲がれるか、切り返すかは精神的にかなり違います。
室内デザインに方向性の違いが現れる

運転席に座ってみると適度な高さの着座位置は甲乙つけがたく、ピラーが邪魔になる感じはありません。
インパネはどちらも直線基調ですが、シエンタがインパネ上部にシートと同じ素材を使い柔らかい雰囲気を演出しているのに対し、フリードは木目調パネルをあしらって高級感を狙っています。
シート表皮も同様で、シエンタはファブリック、フリードは人工皮革とファブリックのコンビ。カラーもシエンタが明るいカラーを使っているのに対し、フリードは落ち着いたカラーでまとめています。
乗車定員は、どちらも5人乗りと7人乗りが選べます。

室内寸法は、シエンタは室内長2,545mm×室内幅1,530mm×室内高1,300mmで、フリードが室内長3,045mm×室内幅1,455mm×室内高1,275〜1,285mmですので、幅と高さは新しいシエンタに分がありますが、室内長はフリードが上回っています。
またどちらも低床設計で車内への乗り降りも容易になっていますが、7人乗りではシエンタのサードシートがバッテリー搭載の関係で着座位置が高くなっています。
いっぽうフリードは、2列目にキャプテンシートを装備した6人乗りが選べることもポイント。2列目の居住性はもちろん、シートを片方だけ倒して3列目にアクセスできるなど、使い勝手も向上します。
対するシエンタの2列目はレバー操作で簡単にたためるタンブル機構付きで、3列目へのアクセスを容易にしています。
3列目の格納は、シエンタが床下収納のダイブダウンタイプ、フリードは窓側に跳ね上げて固定するタイプ。シートの出っ張りがないぶん、積載量と使い勝手ともにシエンタが優勢です。