皆さんの肉付けで映画を育ててください!
――今回の撮影でオカルト体験はありませんでしたか? 短編で使用した場所は心霊スポットみたいでしたが……。
詩歩:あの場所は取り壊し予定の納屋で、自由に使えたんですよ。短編のときにものすごい血のりをそのままにしたので、長編で戻って来たとき、壁とかが全部ずれ落ちていました。みんなでジャンプするシーンでは、床が抜けそうでめちゃくちゃ怖かったです。
――幽霊が出るよりも現実的な恐怖ですね。今回の撮影以外でもオカルト体験はありますか?

詩歩:なんとなくですが2回あります。1回目は、高校生のときに自分の実家で体験しました。その日は、学校から帰ってきてへとへとだったので、2階の自分の部屋で寝ちゃったんですよね。しばらくして、下の階から「ご飯だよ」という母親の声が聞こえて、ハッと目を覚ましたら、少年とお母さんと思われる人に顔を覗かれていたんですよ。目をこすったら、2人の顔は消えてしまいました。ただ、2人は笑っていて、私には「悪い人じゃない」という謎の感覚があったんですね。
2回目は、会社員になって新しく住み始めた家で、毎日同じ夢を見たことです。いつも同じ男性みたいな存在に右腕を引っ張られる夢です。1週間くらい経ったある日、夢の中で「大丈夫だよ」と話しかけました。そうしたら、右腕を引っ張られる夢を見なくなったんですよ。この夢が気になって夢占いで調べたら、「やりたいことや後悔していることがあるんじゃないですか?」と書かれていました。
――詩歩さんの右腕を引っ張ったのは宇賀那監督の霊魂だったんじゃないですか?
詩歩:うわぁ、怖い! でも、やりたいことをやった方がいいのかもしれないと思ったから、「大丈夫だよ」と言ってしまったのかな? やっぱり宇賀那さんとの出会いにつながっていたのかもしれないですね。
――宇賀那監督に「右腕を引っ張ってくださってありがとうございました」と言った方がいいですよ。
詩歩:今度会ったら言ってみます。「夢の中で右腕を引っ張りましたよね?」と(笑)。
――オカルト体験のある詩歩さんですが、ホラー映画はお好きなんですか?
詩歩:大好きです。今回の映画に関わるようになってから、ホラーばかり見る期間があったんですよ。映画表現としてホラーが一番ファンタジーじゃないですか? たとえば、スプラッターはフィクションだからこそできる表現で、だからこそ自由もあっておもしろいですね。
最近のホラーは、「THE・ホラー」じゃなくてジャンルミックスになっていて、ホラーにアート味やサスペンスが盛り込まれています。ホラーの新時代が来るんじゃないかな?

――そんな新時代の象徴が『悪魔がはらわたでいけにえで私』だと思いました。最後に映画を観に来る皆さんへメッセージをお願いします。
詩歩:ホラーが好きな人もホラーが苦手な人も絶対に楽しめる映画だと思います。ホラーが苦手な人は15分我慢してください。15分我慢したら違う世界が見えてきます。そして、何も考えず観てほしいです。何も考えず観て、観終わった後に「楽しかったな」と思ったら、「何で楽しかったんだろう?」と考えて、この物語に自分の解釈で肉付けしてください。皆さんの肉付けでこの映画を育ててもらえたら嬉しいです。
『悪魔がはらわたでいけにえで私』
2024年2月23日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、
池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿他 全国ロードショー!
監督:宇賀那健一
出演:詩歩、野村啓介、平井早紀、板橋春樹、遠藤隆太、三浦健人、ロイド・カウフマン ほか
プロデューサー:高橋淳、野村啓介、WATANABE
撮影・編集:小美野昌史/照明:淡路俊之、津田道典/録音:Keefar、茂木祐介/効果:小川高松、Keefar/
音響スーパーアドバイザー:大川正義/衣装:WATANABE/制作:WATANABE、宇賀那健一/制作担当:山口隆実/
制作:株式会社Vandalism/製作:『悪魔がはらわたでいけにえで私』製作委員会
特殊メイク・特殊造型:千葉美生、遠藤斗貴彦/特殊メイク助手:池田恋、森田由華、河口伶/VFX:若松みゆき/
音楽:ILA MORF OEL、Keefar
2023年/61分/日本/カラー/DCP/R15/
配給:エクストリーム
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提供元・TOCANA
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