塾選びを成功させるためには、目的を明確にすることも大切!

最後に、比較検討する塾を選ぶうえでおさえておいてほしいポイントをまとめました。
調査の声から見えてきたことを踏まえて、中学受験・高校受験・大学受験ごとに分けて解説します。
中学受験の塾選び
近年、中学受験を選択する家庭は増えており、都心部はとくに顕著です。
子供の学力や志望する学校のレベルにもよりますが、小学校では習っていないような問題も出題されるケースもあるため、学校の授業と家庭学習だけで受験に備えるのは難しくなっています。
塾側でも、受験に向けた勉強を進めるのか、小学校の授業についていくための指導をするのかで対応が大きく変わります。
塾選びを失敗すると子供の勉強に悪影響をもたらすこともあります。
小学生向けの塾選びでは、まず「何のために通うのか」という目的を明確にしてください。
高校受験の塾選び
中学校に入学すると、一貫校でなければ、3年後には高校受験が控えています。
志望する高校によって試験内容は異なりますし、中学校の授業は小学生時代に比べて難易度も上がります。
学校の授業と自宅学習だけでフォローするのは難しくなっているので、早いうちから受験を視野に入れた塾を検討することが大切です。
その際に、どこに力を入れたいのかという目的を明確にすることをおすすめします。
「基礎学力が身に付いていないので、まずは学校の授業を理解できるようになりたい」「数学だけが苦手なため、数学だけ集中して指導を受けたい」「基礎項目は自分で学習できるので、塾では高校受験を意識した応用問題演習に取り組みたい」など、なぜ塾に通いたいのか目的をそれぞれ明確にすることから始めてみてください。
また、地域によっては学校の成績(内申点)が合否に関わることもあります。
中学校での定期テストで結果を出せるよう、日ごろから学習を積み重ねていく必要があります。
内申点を上げるための対策に力を入れている塾もあるので、早い段階で高校受験を見据えた対策をすることで志望校の選択肢を広げられるでしょう。
大学受験の塾選び
大学受験では、志望校にもよりますが、対策すべきことが多様になります。
たとえば、国公立大学を目指すのであれば、一次試験と二次試験の対策が必要になりますし、また文系でも理数系科目の受験が必要になるなど、入試の科目数が多いのも特徴です。
一方、私立大学であれば科目を絞って受験ができるので、科目数における負担は国公立大学よりも軽くなります。
ただし、科目による配点比重などが大学によって異なることもあるなど、私立大学の入試形式はバラエティ豊かです。
志望校に合わせた対策を練らなければいけません。
他にも、受験の仕方として一般入試だけではなく、総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試などもあり、それらも考慮すると異なる対策が必要になります。
このように、受験する大学や入試形式によって対策が異なるため、どの学校を志望するのかを明確にした上で塾も検討してみてください。