スマホやiPhoneで「トラッキングを許可」するとどうなる?
スマートフォンの「〇〇が他社のAPPやWebサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可しますか?」のポップアップはトラッキングの許可を求めるためのものです。「許可」を選ぶとトラッキングを許可したことになり、「Appにトラッキングしないように要求」を選ぶとトラッキングされなくなります。
トラッキングを許可した場合
トラッキングを許可すると自らのWeb上での行動履歴がアプリに収集されます。これにより自分の好みに合う広告が表示されやすくなります。
基本的には許可した方が便利ですが、同じ広告・似たような広告ばかりが表示されるようになることもあり、興味・関心の幅が広い人や、さまざまな広告を見たいという人には不便かもしれません。
また、必要以上の情報を集めようとするアプリもあります。許可する前に、そのアプリでトラッキングを許可するとどんな情報を収集されるのか確認しておくと安心です。
トラッキングの許可をしなかった場合
トラッキングの許可をしなかった場合、自らの情報が収集されることはありません。
ただ、トラッキングを許可しなかったからといって、Webサイトやアプリなどの広告がなくなるわけではありません。興味のない広告ばかりが表示され、「不便」「うっとうしい」と感じる人もいるでしょう。
なお、トラッキング許可は次の手順で後から変更することもできます。
- 「設定」アプリを開く
- 「プライバシー」を開く
- 「トラッキング」を開く
- アプリごとにトラッキングの許可・非許可を選択
※デバイスやバージョンにより名称が異なることもあります
この画面に表示されるのは「トラッキングの許可を求めたことがあるApp」です。「Appからのトラッキング要求を許可」をオフにすると、トラッキング許可の要求そのものが出なくなります。
【企業側】トラッキングのメリット
トラッキングを行うことでは、どのようなメリットがあるのでしょうか。企業側のメリットと、ユーザー側のメリットについて紹介します。
まずは企業側のメリットについてです。企業はトラッキングを活用することで、Webサイトでのユーザー行動を分析できるようになります。収集・分析したデータを活かしてWebサイトや広告運用を改善し、マーケティングを強化できるでしょう。
Webサイトの改善
トラッキングにより、ユーザーがどのような経路でWebサイトに訪問したのか、ページごとの滞在時間や回遊先などがわかります。
よく見られているページ、クリックされやすいリンクやボタンなどがわかれば、回遊率やCV率の向上を目指しやすくなるでしょう。
流入が少ないページや離脱率が高いページなどもわかります。反応が良いページを分析して反応が悪いページを改善するのはもちろん、離脱率が高いページを非公開にしたりそのページへの内部リンクを入れないようにしたりして、回遊率を高めることもできるでしょう。
広告運用の改善
トラッキングによりWebページへの流入経路や離脱が多い箇所を見つけられます。これらのデータは自社サイトの改善はもちろん、広告運用の改善において特に重要です。
「流入数が多い検索ワードや出稿先」「流入数は多いがCV率が低い検索ワード・出稿先」などがわかれば、広告の費用対効果を高められるでしょう。
ほかにも離脱が多い箇所を見つけて広告ページを改修したり、年齢・性別ごとのCV率を把握したり、トラッキングにより効果的に広告を改善していけます。