■ LINEか、メッセンジャーで共有させられる。

 「青いバーがいっぱいになるまでシェアしてください」

LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 いきなり、シェアを指示してきました。どうやら画面にある「青いバー」が100%になるまで、このサイトをシェアしなければならないようです。

 正直ダルい。

 しかしこれ、ダルいどころではなく、シェアしなければならないので、友達との信頼関係を崩壊させかねません。友達のLINEに次々とここのサイトのURLを送り付ける作業=(イコール)、迷惑LINEを送りつける作業なわけですから。

LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 どうやら、潜入のために入手したチェーンLINEも、こうして多くの人を介して送られてきたようです。送った側は書かれていた内容に従っただけ、と思うかもしれませんが、もしも実害が出てしまったら責任の一部を負わされる可能性だってあります。気づかぬうちに詐欺の手伝いをさせられているのが、今回のチェーンLINEの怖いところ。

 しかもこの「青いバー」が、いつまでたっても100%になりません。実は最初小数点はなく、99%までは割とすぐ貯まったのですが、その後「99.1%」とか、小数点が出てきてしまう始末。

 こんな調子で、せっせとシェアを繰り返して、なんとか終わらせると「この最後のステップを完了する必要があります」という画面が出てきました。指定のアプリケーションを登録して、登録後30秒間開いておく必要があるとのこと。マジかよダルい。

LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

■ よくわからないサイトに飛ばされる

 正直なところわけのわからないアプリはインストールしたくない……。とはいえ、ここは勇気を振り絞り、ボタンをタップ!

LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 すると、今度はよくわからない謎の懸賞サイトに飛ばされました。なんだこれは、「ユニクロ」はどうなってしまったのだろうか。そしてアプリケーションとは……。

 気になることは山盛りですが、このまま進むと、また何かに当選しました。

 「iPhone15Pro」が当選!やったー(無表情)

LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 贅沢な話ですが、もう「おめでとう」と「当選」と言う言葉に聞き飽きた。そしてお約束の、参加者からの声のところは……「日本人名」になっていました。

 その後、さらにヤバい展開に。

 なんと今度は「ショートメッセージ」で無差別的に見知らぬ誰かに「何かのメッセージ」を送り付けさせようとしてきます。

 いきなりSMSの画面が開かれ18件もの「知らない誰かの番号」がセットされています。よーくみると「33」や「43」が先頭についています。

LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 これは国際番号のことで、33はフランス、43はオーストリア。国際SMSは料金が高額なことでしられています。1件50円くらいから高いものだと500円。仮に500円だとすると9000円もの料金に。こえぇぇ。

 SMSを送信させる目的はわかりませんが、詐欺師はこの国際SMSを送信させることで、間接的にでも何らかの形で利益を得ていることが考えられます。

 まちがいなく、この「プレゼント」に釣られて進んでいくことは全くおすすめできません。LINE転送だけでも自分の信用や、場合によっては友達も失います。SMS送信なんてもってのほか。

 今回はこのように、誰かに送りつけるだけですませるようですが、いつの間にか情報を抜かれたり、最悪怪しげなリストに入れられ、海外から怪しい電話がひっきりなしにかかってきたりということもあります。(体験談)

 最後に余談ですが、この「プレゼント」ページを途中でブラウザバックすると、「消費者センター 日本 おめでとうございます!」というページや、「ファイルのダウンロードが準備できています!」というページがなぜか表示されます。

LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)
LINE公式が注意喚起していた「チェーンLINE」 潜入して手口を紹介
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 そこから進んでいくと、最後は同じくSMSを送信する流れ。どのバージョンを進んでいっても待っているのは地獄です。

 ですので、たとえ知り合いや友人からのLINEであっても、この手の怪しい甘い誘いには絶対に釣られないようご注意ください。

 現場からは以上です!

【編集部より注意】
記事化を目的に潜入取材を行いましたが、絶対に真似はしないでください。編集部では、専用機材を用意し、セキュリティ面、やりとりをする担当者のメンタル面にも十分な注意を払い取り組んでいます。安易に真似をすると大変危険です。

<関連記事>
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<参考・引用>
UNIQLO公式サイト「ユニクロを装ったメール・SMS・サイトなどにご注意ください」
LINE公式Xアカウント(@LINEjp_official)

(たまちゃん)

提供元・おたくま経済新聞

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