PB商品・JB商品の売れ行きが好調
決算資料によるとPB(プライベートブランド)商品・JB(ジョイント・ディベロップメント・ブランド)商品の売れ行きが好調だったようだ。PB商品は「しまむら」が企画開発、JB商品はサプライヤーと共同開発した商品を意味する。これら商品が好調だった理由について磯部氏は次のように話す。
「まず挙げられる要素として『お値打ち』感です。売価に対する値入高の割合である『値入れ率』の低さによって実現している売価構成(税抜き890円・990円・1290円・1490円・1790円)内におおよそ抑えられているのが、支持されている理由のひとつだと思います」
やはり安さが決め手となっているようだ。その上でPB商品・JB商品は機能性やデザイン面でも特徴があるという。
「PB商品は単品機能強化型で、ファッションテイストを問わず着まわしやすいベーシックなデザインが多いと思います。JB商品はPBとは逆にファッションテイストを持たせた商品になります。例えば宝島社のファッション雑誌『InRed』と『リンネル』がプロデュースした『SEASON REASON』はナチュラルなテイストですし、『LOGOS DAYS』ではアウトドア、『HK WORKS LONDON』では英国カジュアルといった具合に、JBブランドでは明確なファッションテイストの打ち出しが、商品の選びやすさとして支持を集めているのだと思います」(同)
安さを実現したうえでPB商品は機能性、JB商品はファッションテイストが売りとなったようだ。一定の品質があり安いともあれば消費者には受けがいいはずだ。