15位:野澤大志ブランドン(FC東京)3,100万円

初招集:2024年1月(タイ戦)

FC東京のアカデミーで育ち、2020年にトップチーム昇格を果たしたGK野澤大志ブランドン(20)。ルーキーイヤーはJ1での出場機会を得られず、翌2021シーズン8月に期限付き移籍したJ3のいわてグルージャ盛岡では加入早々レギュラーの座を掴みチームのJ2昇格へ貢献した。FC東京に復帰した2023シーズンは、第22節のセレッソ大阪戦(1-0)でスタメン出場。J1リーグデビューを果たし、レギュラーとして定着した。

2024年1月1日のTOYO TIRES CUP(タイ代表戦)で森保ジャパン初招集となった野澤だが、過去には日本代表ユース選手として2018年にAFC U-16選手権での優勝に貢献。さらに、翌2019年にブラジルで開催されたFIFA U-17ワールドカップでもメンバー入りしている。

ハイボール時に役立つ193cmの長身と急なボール変化にも対応できるスピーディーな判断力を併せ持つ野澤は、これからの代表チームで守護神となる可能性が高い。元日の試合で代表デビューを飾れるか注目だ。


バングーナガンデ佳史扶 写真:Getty Images

14位:バングーナガンデ佳史扶(FC東京)7,000万円

初招集:2023年3月(ウルグアイ戦、コロンビア戦)

2023年、前述の野澤同様FC東京から第2次森保ジャパンに初招集されたのがDFバングーナガンデ佳史扶(22)だ。すべてのプレーで前へ前へと現れる超攻撃的なサイドバックで、その積極的な精神力は現在の日本代表に相応しいといえるだろう。

バングーナガンデの代表初招集は今年3月のキリンチャレンジカップ。同月24日のウルグアイ戦(1-1)は控えだったが、28日のコロンビア戦(1-2)でA代表デビューを果たした。しかし、59分に右膝を負傷しピッチを離れている。

さらに、5月24日に行われたYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)グループステージ第5節のC大阪戦で右脛腓靭帯を損傷。そのため、9月中旬までピッチから離れることとなり、その後の代表戦に招集されることはなかった。2024年、再び招集され出場機会を得ることはできるだろうか。


角田涼太朗 写真:Getty Images

13位:角田涼太朗(横浜F・マリノス)8,500万円

初招集:2023年3月(ウルグアイ戦、コロンビア戦)

横浜F・マリノスのDF角田涼太朗(24)も2023年3月に初招集され、日本代表のユニフォームを着る予定だった。しかし、3月19日に怪我のため参加を辞退することが発表され、名古屋グランパスのDF藤井陽也が追加招集された。

2023シーズンの明治安田生命J1リーグでは、開幕戦から第10節まで第6節以外の9試合にフル出場し、横浜FMを支えた角田。対人守備や空中戦の強さ、足元の技術などセンターバックとしての技術は、森保ジャパンに必要な人材だ。

浦和レッズのジュニアユースを経て前橋育英高等学校に進学。2年時には全国高校サッカー選手権大会で準優勝、3年時には優勝している。筑波大学在籍時はU-20日本代表にも選ばれており、左利きのセンターバックとして複数のJクラブに注目されていた。怪我に泣かされた今シーズンの角田。日本代表として活躍するためにも、来季は怪我のないシーズンになることを願う。


半田陸 写真:Getty Images