ABテストで検証すべき要素
ABテストで検証すべき要素について、それぞれどんな要素なのか、どのように改善すると良いのかを紹介します。
ファーストビュー
ファーストビューはWebサイトやLPなどを開いて最初に目に入る部分です。これらのページの最上部に表示される、スクロールなしでパッと目に入る、Webサイト・ページの顔ともいうべき要素です。
そのため、ファーストビューはWebサイトやLPの第一印象に大きく影響します。一般的に、ユーザーはそのWebページの続きを見るかどうかを3秒で決めるといわれており、最初に目に入るファーストビューでいかに興味を引くかが重要になります。
スマートフォンの小さな画面でも見やすいこと、そのページが誰に向けたページなのか一目でわかること、ユーザーに飽きられないようこまめに切り替わることなどが重要です。
バナー
バナーは広告として外部サイトに表示するだけでなく、「問い合わせはこちら」「○○(自社サービス)のこだわりポイント」などの「特にアクセスしてもらいたいページ」への導線として、自社メディアの各ページに貼ることもあります。
このように、バナーの遷移先は重要ページであることが多く、そのためクリック率をできる限り高めたいです。
スマートフォンでもテキストがつぶれず読みやすいこと、遷移先のページの内容とマッチしたテキストを入れること、バナーの形や大きさなどを検証しましょう。
見出しテキスト
見出しテキストはWebページの離脱率を下げるために重要です。ユーザーにとってわかりやすく、興味を引くようなテキストを考えましょう。
ターゲットユーザーの感性や好みと見出しテキストがマッチしていることも大切です。たとえばBtoBの資金調達に関する見出しなら、「即日で資金調達ができる3つの方法」のような、少し硬めの表現がいいでしょう。
一方、貯金に関するBtoCのカジュアルな記事なら「【ガチ勢向け】3年で1,000万円を貯めるための3つの心得」のような、少し奇をてらった表現もありかもしれません。
本文テキスト
LPやオウンドメディアなら、本文テキストもCV率やブランドイメージにかかわる大切な要素です。ユーザーにとってわかりやすいことはもちろん、「文章の見た目」にもこだわりましょう。
たとえば「漢字(特に画数多めの漢字)が多い」「改行が少ない」「句読点が少ない」といった文章は、文字が詰まった感じがして見づらく、読むのが大変そうと敬遠されやすいです。
特にCTAボタンや自社サービスへのリンクなどの「CV」を促すためのテキストは重要です。ここでは「ユーザーに自分ごととして受け取ってもらうこと」を心がけましょう。たとえば「このサービスが気になる方は下記リンクから…」という文章よりも、「今日明日中にどうしてもまとまった現金が必要な方は、下記リンクから...」のような、より具体的な文章にするといいでしょう。
CTAボタン
CTAボタンは成果に直結する大切な要素です。パッと見ただけで何のボタンなのかわかること、ユーザーの興味が高まっているタイミングで適切に表示すること、クリック後の遷移先とボタンの内容がマッチしていることなどを心がけましょう。
CTAボタンは「目立つデザイン」でなければなりません。Webページ全体の基調となる色に対して反対の色、「アクセントカラー」を選びましょう。アクセントカラーとは、「メインカラー(ここではWebページの基調となる色)と、色相環上で反対にある色」のことです。
Color Supplyのようなツールを使うと、ABテストの各パターンにどんな色を使うのかを考えやすいでしょう。
要素の並び順・配置
ここまでバナーやCTAボタンなどの「ABテストの対象となる要素」を紹介してきましたが、これらの要素の並び順・配置も大切です。特にCTAボタンは、ユーザーの興味が最も高まっているタイミングで表示させることで、クリック率が大きく向上するでしょう。
くどすぎるのは良くありませんが、CTAボタンやバナーを複数回表示させるのもおすすめです。ユーザーの興味が高まるタイミング、CTAボタン・バナーの内容にマッチした見出しなど、いくつかの設置場所を考えABテストを行いましょう。