■ さて帰るかな~会場出たら寒かったのに……編~

 さて本格的に混みあう前に帰路につこうかな……と会場を出ようと思った時にはすでに時遅し。ここでも人に揉まれながら電車に揺られることに。まだ一人で身軽だったから良かったものの、誰かと同行していたらもっと大変だったかも?などと考えながら適当に夕飯を食べたのち、JR線へ。

 帰りは東海道本線の快速列車を「青春18きっぷ」でひたすら乗り継いで帰るという体力任せの手段。おとなしく新幹線に乗っていれば良かったのにと思われそうですが、とにかく戦利品のために節約したかったんですよ。

 ロングシートの電車に揺られながら、シート下のヒーターがやたら熱く感じられました。車掌さんにお願いしてヒーターを何とかしてもらおうかなと思うレベル。幸い、車内はガラガラで私の様なコミケ帰りの乗客はほぼいない様子。しかし、ドアが開くたびに冷えた空気が入り込んでくるのでとりあえず我慢。

 到着まで少し寝ようかな……と思い目を閉じてみたら、何かおかしい。熱いのは足元だけでない。頭から熱いこの感じ、そして何だか喉もイガイガする……もしかして?

 体に異変を感じたのはコミケに向かうバスに乗ってからまる1日経過したあたり。出かける前までは特に何ともなく元気で、職場と家を往復するくらいしか外出もしていなかったので何かに感染する機会もなかった状態。強いて言うなら、毎年打っていたインフルエンザの予防接種をその年だけ打つことができなかったという事くらい。風邪をひいてしまって職場の任意集団接種を受けることができなかったのが理由。これが足を掬われる原因になるとは……。

■ 帰った後、寝正月

 しまいにはフラフラになりながら、それでも戦利品だけは死守しながら無事に帰宅。帰ってから熱を測ってみたところ、なんと38度オーバー。滅多にここまで熱を出すこともないので驚きつつ、これはただの風邪ではないと確信。とりあえずアイスノン当ててその日(大晦日)は寝て、翌日の元日に救急外来へ。

 結果、インフルエンザ陽性……。うわ人生初めてかかったぁ、と熱で回らない頭でがっくり。帰省の予定もみんなでおせち食べて初詣も、全部吹っ飛んでひたすら寝るだけの年始を過ごす羽目に。もちろん、家族にうつさないように一人部屋にこもり、いつ感染したのかも分からないままひたすら予防接種を受けないできたことを悔やんでいました。

 今考えたら恐らく行きのバス車内で感染したとしか。潜伏期間的にも辻褄が合いますし。

 結論。予防接種は感染と発症を予防をするためにある(当たり前)。反省しかありませんでした。

 今回の話は会場ではなく道中での感染だと思われますが、会場内も人が多い以上、感染リスクはあります。コロナも落ち着き、日常が戻りつつある今だからこそ、今年冬に参加予定の方は感染対策をあらためて確認・徹底するようにしてみてください。

画像出典:イラストAC

(正看護師 梓川みいな)

提供元・おたくま経済新聞

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