インフルエンサーマーケティングの事例

インフルエンサーマーケティングの好事例として、よく上げられるのがファッションセンター「しまむら」とインフルエンサーのコラボです。

特に、プチプラのあやさんとのコラボ商品は毎回好評で、2019年から継続的にコラボアイテムを販売し続けています。元々プチプラのアパレル商品に特化して情報を発信していたインフルエンサーの影響力をうまく活用した、参考となるインフルエンサーマーケティングの事例です。

インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント

インフルエンサーマーケティングは手法ばかりが注目され、中身に関する議論があまりありません。他のマーケティング施策と同様に、成功させるには押さえておくべきポイントがあるので、それを理解したうえで実施しましょう。


本インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント



  • ポイント1.依頼する目的やKPIを明確にする

  • ポイント2.自社の商材やターゲットにあったインフルエンサーをキャスティングする

  • ポイント3.インフルエンサー自身の言葉で発信してもらう

  • ポイント4.ステマとならないように投稿ルールを共有し、契約内容に記載する

  • ポイント5.継続的に関係を持続させ、コミュニケーションを取る



ポイント1.依頼する目的やKPIを明確にする

インフルエンサーマーケティングを成功させる1つ目のポイントは、依頼する目的やKPIを明確にすることです。

インフルエンサーマーケティングでは、商品やブランドの認知拡大、商品の売り上げアップ、ブランディングなどさまざまな面でメリットを得られます。

そのメリットを最大化するには、なぜインフルエンサーにPR投稿を依頼するのか、目的を明確にすることが大切です。そのKPIに応じて、投稿時に外せないポイントや必ず記載してほしいことが明確になり、インフルエンサーに対しても投稿内容に関する具体的な提案をすることができます。

なんとなく依頼すれば成果を得られるとは考えず、目的を明確にしておきましょう。

ポイント2.自社の商材やターゲットにあったインフルエンサーをキャスティングする

インフルエンサーマーケティングを成功させる2つ目のポイントは、自社の商材やターゲットにあったインフルエンサーをキャスティングすることです。

例えば、20代向けの化粧品のマーケティングに対して、40代の女性インフルエンサーを起用しても、ターゲット層にリーチすることは難しいでしょう。まずはその商材がどんな人をターゲットにしているのかを明確にして、そのターゲットにリーチできる影響力を持つインフルエンサーをキャスティングするべきです。

ただし、ターゲットにあったインフルエンサーのなかには、リテラシーや言動に不安を感じる方もいます。その場合は無理して依頼はせず、時間はかかりますが他に適したインフルエンサーがいないか探しましょう。

ポイント3.インフルエンサー自身の言葉で発信してもらう

インフルエンサーマーケティングを成功させる3つ目のポイントは、インフルエンサー自身の言葉で発信してもらうことです。

インフルエンサーマーケティングの特徴として、同じ商材のPRを一度に複数人のインフルエンサーに依頼する点があります。

文言を決めてしまうと、同時期に同じような内容のPR投稿がSNS上で拡散されてしまい、広告感が強くなってしまいます。インフルエンサーマーケティングの強みである共感を生み出しにくくなるため、投稿内容はインフルエンサー自身の言葉で作ってもらうことがおすすめです。

ポイント4.ステマとならないように投稿ルールを共有し、契約内容に記載する

インフルエンサーマーケティングを成功させる4つ目のポイントは、ステマとならないように投稿ルールを共有し、契約内容に記載することです。

インフルエンサーのなかには、投稿に「#PR」を付けるとフォロワーが減少することに繋がるため、ハッシュタグなしでの投稿を希望する方もいます。

2023年10月よりステマ法規制が明確になった関係で、広告や宣伝であることを明記しないステマを行った場合、依頼主である事業者が罰則を受けます。

それを避けるためには、インフルエンサーマーケティングを行う際は投稿ルールを共有したり、「#PR」が必須であることを契約内容に記載したりと、ステマ法規制に違反しないための対策が必要です。

ポイント5.継続的に関係を持続させ、コミュニケーションを取る

インフルエンサーマーケティングを成功させる5つ目のポイントは、継続的に関係を持続させ、コミュニケーションを取ることです。

インフルエンサーマーケティングは、1回の投稿や短期的な取り組みでは期待するような効果は出ません。同じ商材でもある程度期間を空け、複数回にわたってPR投稿を行い、フォロワーが情報を目にする機会を増やすことが大切です。

それを実現させるには、インフルエンサーと定期的にコミュニケーションを取り、関係を継続させるための努力が必要です。