真のエボリューションモデル、エボII(1994年・CE9A)

ランサーエボリューション(ランエボ)とは?歴代車種や性能など解説!
このへんから見た目もエボリューションしてきたエボII GSR(画像=『MOBY』より 引用)

WRCでの成績はやや不本意だったものの販売は好調で、早々にバージョンアップが可能となったのでエボIでのネガ潰しを徹底、ホイールベースやトレッドすら拡大して、標準のランサーとは全く異なる型式(CD5Aに対しCE9A)になるほど変わったのが、エボII。

1995年のスウェディッシュラリーで初勝利を上げ、「ランエボ」という方向性が間違いない事を証明しましたが、次第に標準型ランサーセダンとの差が広がっていき、ランサーの販売に役立つというより、ランエボ自体が販売の主力へ移る流れを決定づけたとも言えます。

冷却・空力性能リファインで派手なエボIII(1995年・CE9A)

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バンパーやリアウイングもさることながら、ダンデライオンイエローがイメージカラーで派手さが極まったエボIII GSR(画像=『MOBY』より 引用)

メカニズム的にはエボIIで完成の域に達していたため、大型バンパーによる冷却性能向上、大型リアウイングによる高速安定性向上など熟成を目的とした第1世代(4代目ランサーベース)最後のランエボ。

1996年のWRCでトミ・マキネンが初めてドライバーズチャンピオンを獲得し、国内モータースポーツでもラリーやダートトライアルといった悪路系競技だけではなく、ジムカーナのような舗装系競技でも十分な戦闘力を得て活躍が目立つようになりました。