目次
マツダがもっとも長く苦楽を共にした「ファミリア」
社内デザインがウケて大ヒットした初代(1963年)
ロータリーの普及に一役買った2代目(1967年)
荒れ狂うオイルショックに翻弄された3代目(1973年)
スペース効率に優れた小型車として開花した4代目(1977年)
カローラを抜き、トヨタや日産を唸らせた5代目(1980年)
フルタイム4WDやカブリオレ追加で話題の6代目(1985年)
多彩なデザインによる個性で攻めた7代目(1989年)
8代目はファミリアNEOで痛恨の大混乱!(1994年)
S-ワゴンで最後に一花咲かせた9代目(1998年)
OEMとはいえ今なお続く、「ファミリアバン」
マツダがもっとも長く苦楽を共にした「ファミリア」
ちょっと年配のクルマ好きなら初代スカイラインGT-Rと果敢に戦ったロータリークーペや、トヨタすら脅かす伝説的大ヒットとなった「赤いファミリア」、WRCで戦った4WDターボで話題性豊富なマツダ ファミリア。
社内デザインがウケて大ヒットした初代(1963年)
通産省の国民車構想へマツダなりの回答として登場、軽乗用車参入の先駆けとなったR360クーペ(1960年)や初代キャロル(1962年)に続き、小型4輪乗用車への本格参入第1号となった初代ファミリア。
高度経済成長期が始まり、かつての国民車構想より大きく豪華なクルマが好まれるようになった時代に合わせ800ccで登場しますが、とりあえず最初は当時の需要に合わせて貨客兼用のライトバンとして登場します。
社外デザインが多かった当時のマツダにあって、人材育成を狙った社内デザイナーの起用が大当たり、ライトバンでありながらエレガントなスタイルが人気となったほか、性能も申し分なく同時期のトヨタ パブリカやダイハツ コンパーノをしのぐヒットとなりました。
その後、セダンやクーペ、ピックアップトラックを追加していき、マツダの主力大衆車として最高のスタートを切ったのです。