転職が当たり前の時代になってきたが、初めて転職する人の中には、退職する際にやらなければいけないことが多々あることを知らない人もいるかもしれない。

「手続きすべき書類」「返さなければいけないもの」などを忘れたりすると、後で面倒なことになるケースも少なくない。

そこで今回は、転職・退職時に絶対に忘れてはいけないことについて解説する。

受け取るべき書類をもらう

転職後に、転職先の企業から求められる書類がある。「雇用保険被保険者証」や「年金手帳」などだ。

これらを元職場からもらい忘れていると、退職後に改めて元職場に連絡したり、実際に訪れたりしなければいけなくなる可能性がある。

円満退社できなかった人にとっては、非常にストレスフルで億劫なことだろう。

返すべき備品などを返却する

受け取るべき書類をきちんと受け取ったとしても、返すべき備品などをしっかりと戻してから退職しなければ、元職場とのやり取りが退職後も発生する。

現物で支給されていた通勤定期券や、貸与されていたパソコンやスマートフォンなどは忘れずに返却しよう。

PC関連の設定の消去作業

会社の業務で、私用のPCやスマホを使っている人も少なくないだろう。

その場合には、退職日にログインの設定などを削除するようにしよう。そうしなければ、退職後に不当アクセスで元職場から訴えられる可能性がある。

上司や取引先へのご挨拶

実は、これが非常に重要だ。転職して別の業界で働くとしても、どこでどう縁がつながるかは分からない。

誰しもが円満に退社できるわけではなく、転職時にバタバタして挨拶をする時間がない人も多いが、「立つ鳥跡を濁さず」を肝に銘じよう。

机やロッカーの清掃・整理

これも絶対に忘れてはならない。退職の挨拶と同様、「立つ鳥跡を濁さず」を徹底したい。退職後、汚れたままの机やロッカーを上司や同僚、後輩が見たらどう思うか、想像してみてほしい。

面倒なことにならないように…

退職時こそ、人間の本性が出やすい。だからこそ、退職・転職時には誠意ある対応をしたいもの。後で面倒なことにならないように、“やることチェック”をしておこう。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。

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