ポラスは分譲地のなかには平屋街区を

 こうしたメリットが広く知られるようになって、平屋住宅に関心を持つ人たちが増えていることに対応して、大手住宅メーカーを筆頭に、平屋住宅の商品を増やし、積極的に販売活動を行うところが増えています。一定の土地を持っている人であれば、2階建て以上に比べて、建物に関する建築費を少なくすることができます。大手住宅メーカーの1棟単価は4000万円、5000万円と高くなっていますが、平屋であればその半分、2000万円前後で可能ですし、中堅メーカーや地場の工務店などでは1000万円前後の商品を用意するケースも増えています。

 さらに、最近は建売住宅の分譲地のなかに、平屋住宅を建築して販売する事例も増えています。たとえば、ポラスグループの「ときの環(わ) 草加松原」は全25戸の建売住宅ですが、そのうち7戸を平屋住宅として販売しています。分譲地全体を「木の街区」「石の街区」「平屋の街区」の3街区に分け、それぞれに特徴をもたせた街づくりが行われており、平屋の住まいも順調に販売が進んでいるそうです。「ときの環 草加松原」の平屋街区の人気の高さを受けて、ポラスでは、注文住宅においても平屋住宅にいっそう力を入れ、分譲住宅でも平屋の比重を増やしていきたい意向です。