72cmアメマスをキャッチ

濁りのある状況だったので目立つ色かつ秋の鉄板カラーの赤金シンキングミノーを落ち込みに投げ込んでやや大ぶりなトゥイッチで反応をみます。しかし期待とは裏腹に全く反応がありません。それでも目の前では次々とアメマスが堰堤を乗り越えていきます。

恐らく想像以上に水量が増して反応するレンジにルアーが入っていないと仮説のもと根がかり覚悟でさらにラインを送り込んで誘っていきます。白泡の巻き返しに乗せるようなイメージで深いレンジにミノーを到達させてトゥイッチさせるとすぐに何かがミノーを押さえ込んでくるようなバイトが。

すかさずロッドを煽るとすぐさまバットから限界寸前まで曲がるロッド。フルロックのドラグからやかましく引き出されていくラインの先には今まで見た事もない巨大なアメマスが背鰭で激流を切り裂きながら走り回っています。意地でもラインテンションを維持すべくロッドを立てて魚の動きに合わせて狭い浅瀬の中を右へ左へ動きながらアメマスをいなしていきます。

シーズン終盤の北海道トラウトフィッシングで72cmアメマスをキャッチ72cmアメマス確保(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

隙を見てはなんとか本流用の大きめなネットで掬おうとするも魚が大きすぎて中々入りません。それでもなんとか掬い上げて勝負あり。急いでサイズを計ると72cmもあり胴体の太さは大人の太腿ほど。成熟した顔つきも普段相手にする個体とは全く違うオーラを放っており、鋭い眼光でこちらを睨んでいます。

シーズン終盤の北海道トラウトフィッシングで72cmアメマスをキャッチ大物アメマスのオーラ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

急いで撮影してアメマスを流れに帰すとそのままの勢いで堰堤を飛び越え流れを切り裂きながら消えていきました。そこでふと我に帰ると雨具を着ているとはいえ全身ビショビショ。その日はその1尾で十分過ぎたので風邪を引く前に撤収しました。

Day 2:仕事終わりに再び群れに遭遇

1週間後、仕事終わりにまた前回と同じ堰堤に立っていました。前日は雨だったもののその日は快晴、濁りは無しで水位は平水まで戻っていました。既に時間は15時を回っており日没までの1時間ほどの短時間勝負です。

準備しながら堰堤の落ち込み付近を観察していると尺上クラスが堰堤を超えるべくジャンプを繰り返す光景が。その日は濁りはなかったので水中の様子はよく見える状態でしたが前回ほどではないにしろ30~50cmクラスのアメマスがウロウロしています。

まずはチャートピンクのシンキングミノー45mmをスナップに繋ぎ落ち込み脇の巻き返しに打ち込みます。ラインを送り込んでミノーを着底させ、細かいトゥイッチを刻みながら可能な限りゆっくりリトリーブしていきます。