4位:遠藤航/2000万ユーロ(約32億円)
シュツットガルト→リバプール移籍時(2023)
11月16日からのW杯アジア2次予選の森保ジャパンメンバーであるMF遠藤航。シュツットガルト(2019-2023)から現在所属するリバプールへの移籍金が2000万ユーロとされ、日本人選手の歴代高額移籍金4位となっている。
湘南ベルマーレ(2010-2015)と浦和レッズ(2016-2018)で基盤を積み上げ、シント=トロイデン(2018-2020)で初の海外挑戦。次のシュツットガルトでほぼ全試合で先発出場するなどすると、2021/22シーズンからキャプテンに就任しチームを牽引した。2年連続でブンデスリーガの最多デュエル勝利数を誇っており、2020/21シーズンに476回、2021/22シーズンに448回を記録している。
リバプールでは、プレミアリーグ第12節終了時点で7試合(先発2試合、出場時間211分)に出場。DMFを専門とする選手がいないクラブ状況を考えるともう少し出場時間を増やしたいが、10月27日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)第3節のトゥールーズ戦で、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスからヘディングで加入後初ゴールを記録した。
代表ではカタールW杯を終え6月にキャプテンに就くと、それ以降に行われた全5試合(ペルー、ドイツ、トルコ、カナダ、チュニジュア)に出場(先発4試合、出場時間346分)し、無敗記録継続に貢献している。
3位:中田英寿/2169万ユーロ(約35億円)
ペルージャ→ローマ移籍時(2000)
MF中田英寿(2006年引退)は、今なお複数回に渡る移籍金が、日本人選手の歴代高額移籍金ランキング上位となっている。3位とされるのは、ペルージャ(1998-2000)からローマ(2000-2001)への移籍時の2169万ユーロだ。
中田は、代表初出場となった1998年フランスW杯の中心人物としての活躍から、アーセナル、ユベントスなどのビッグクラブを含む12のクラブからオファーを受け、当時セリエAのペルージャへの道を選択。デビューシーズン開幕戦で、前年度王者ユベントス相手に初ゴールを含む2ゴールを奪い、素晴らしいスタートを切った。中心選手として10ゴールを記録し、残留に大きく貢献。イタリアメディア『グエリン・スポリティーボ』によるセリエAサプライズ賞を受賞した。
2年目のシーズン途中にローマへ移籍。ローマではボランチ起用が多く、元イタリア代表フランチェスコ・トッティ(2017年引退)が欠場した時などに従来のトップ下で出場した。ユベントスとの優勝争い直接対決では、0-2とリードを許す中トッティとの交代で途中出場した中田がミドルシュートでゴールを決め、さらに鋭いミドルシュートのこぼれ球から同点ゴール。リーグ戦15試合で3ゴールを記録し、日本人選手として初めてセリエA優勝メンバーとなっている。