写真:Getty Images

11月16日から、FIFAワールドカップ26アジア2次予選、兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選がサウジアラビアで開催される。サッカー日本代表は、シリア、ミャンマー、北朝鮮と同じグループB。各組1位、2位が獲得できるW杯アジア3次予選とアジアカップ本大会の出場権を争う。

ここでは、今大会を戦う森保一監督下「森保ジャパン戦士」も含む、日本人選手の歴代高額移籍金トップ10を紹介しよう。移籍金は特に海外で多額が動いており、選手の価値を示す1つの指標として注目されている。(データ:Transfermarkt/2023年11月13日時点のレートで日本円換算)


岡崎慎司 写真:Getty Images

10位:岡崎慎司/1100万ユーロ(約18億円)

マインツ→レスター・シティ移籍時(2015)

日本人選手の歴代高額移籍金10位とされるのは、現在シント・トロイデンに所属するFW岡崎慎司。2015年にブンデスリーガのマインツから、プレミアリーグのレスター・シティに移籍を果たした際の移籍金1100万ユーロである。

シュツットガルト(2011-2013)からマインツ(2013-2015)への移籍時は150万ユーロで「これがヨーロッパでのラストチャンス」と語っていた岡崎だが、2013/14シーズン15得点を記録し、翌シーズンも12得点で通算27得点にのばすと、ブンデスリーガ日本人最多通算得点(奥寺康彦氏の26得点)を約30年ぶりに更新。2015年6月に「プレミアリーグでプレーする」という夢を叶え、レスターとの4年契約を結んだ。

レスターでの2015/16シーズン、岡崎はリーグ開幕戦で先発出場し第2節で初ゴール。プレミア2年目だったチームは目標を残留としていながら、誰も予想していない創設132年目にして初となるリーグ優勝を果たした。この優勝は奇跡と呼ばれ、岡崎は同じポジションである元イングランド代表FWジェイミー・バーディ(現レスター)と比較して得点数こそ少なかったものの、豊富な運動量でチームに貢献し「影のヒーロー」と評価された。


中島翔哉 写真:Getty Images

9位タイ:中島翔哉/1200万ユーロ(約19億円)

アル・ドゥハイル→ポルト移籍時(2019)

日本人選手の歴代高額移籍金9位タイは、現在浦和レッズに所属するFW中島翔哉。2019年にカタール1部のアル・ドゥハイルから、ポルトガル1部のポルトに移籍した際の移籍金1200万ユーロである。

ポルティモネンセ(2017-2018)からアル・ドゥハイル(2019)への移籍時は、さらに高額な移籍金を巡って憶測が広がったが、自分の意思で決めたこと、良い成績を残すことを長文で発表した中島。在籍した5ヶ月で、リーグ戦、カタール・アミールカップ(国内カップ)、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で活躍すると、同年ポルトへ完全移籍となった。

ポルトでは2019/20シーズン、リーグ戦16試合(先発5試合、出場時間573分)に出場して1アシストを記録。在籍時の代表では6試合(先発5試合、出場時間380分)に出場、うち4試合のカタールW杯アジア2次予選では1ゴール2アシストを記録し、日本の本大会出場に大きく貢献した。しかし、2019年代表戦直前の怪我で負傷離脱を余儀なくされ、また期限付き移籍先のアル・アイン(2021)で足首の脛骨骨折および靭帯断裂の大怪我を負った。


中村敬斗 写真:Getty Images