9位タイ:中村敬斗/1200万ユーロ(約19億円)
リンツ→スタッド・ランス移籍時(2023)
2023年8月からリーグ・アンのスタッド・ランスでプレーするFW中村敬斗。前所属先オーストリア1部リンツ(2021-2023)からの移籍金が1200万ユーロとされ、日本人選手の歴代高額移籍金9位タイとなっている。
ガンバ大阪時代(2018-2021)ルヴァン杯2019のニューヒーロー賞に輝いた中村は、トゥウェンテ(オランダ1部)、シント=トロイデン(ベルギー1部)、ジュニアーズ(オーストリア2部)へのローン移籍で経験を積む。2021年8月完全移籍を果たしたリンツでは、2年目でチームトップのリーグ31試合(先発30試合、出場時間2504分)出場14ゴール4アシストを記録した。
日本代表FW伊東純也も在籍するランスでのデビューシーズンは、リーグ戦第8節(先発6試合、出場時間475分)まで全試合に出場し1ゴール1アシスト。代表では2023年3月に初選出されてデビューすると、6月に初ゴール、9月には初先発で2得点と瞬く間に実力を示した中村だが、10月に先発出場して1得点を挙げたカナダ戦(4-1)で相手のファールによって左足を負傷し、4〜6週間の戦線離脱と報じられている。
7位:南野拓実/1500万ユーロ(約24億円)
リバプール→モナコ移籍時(2022)
10月11日に代表復帰を果たし、11月16日からのW杯アジア2次予選の森保ジャパンメンバーに名を連ねているFW南野拓実。2022年6月プレミアリーグのリバプールから現所属先リーグ・アンのモナコに移籍時の移籍金が1500万ユーロとされ、日本人選手の歴代高額移籍金7位となっている。
リバプール(2020-2022)に史上初のアジア人選手として加入した南野は、プレミアリーグ、FA杯、リーグ杯で優勝も経験。特にFA杯では、準々決勝のレスター・シティ戦で2点目をアシストし劇的な同点ゴールを決めるなどし、5試合に出場して4ゴール1アシストで10シーズンぶりの優勝に大きく貢献した。チーム内得点王に輝き、ファンが選ぶFA杯ベストイレブンにも選出された。
一方、高額な移籍金で加入したモナコでのデビューシーズンは、一部のフランスメディアから『今季のワースト補強』と言われるほど散々なものだった。18試合に出場(先発10試合、出場試合724分)して1ゴール3アシスト。期待値が大きかったこともあり、批判も多く集まった。
しかし、今2023/24シーズンよりレッドブル・ザルツブルク時代(2015-2019)の恩師アドルフ・ヒュッター監督がモナコに就任すると、第11節までに10試合出場(先発8試合、出場時間662分)して3ゴール3アシストと不調を払拭。90分あたりの得点関与数とゴール期待値とアシスト期待値がトップで、8月のUNFP(フランスプロサッカー選手連盟)リーグ・アン月間最優秀選手賞も受賞する活躍を見せている。