タクシーの車体や車内に広告を設置する「タクシー広告」。複数の種類があるなかでも特にデジタルサイネージを活用したタクシー広告は、BtoBサービスの知名度向上を目的としたマーケティング施策として近年注目を集めています。

本記事ではそんな「タクシー広告」について解説。種類・仕組み・メリット・費用に加えて、成功のポイントもご紹介します。タクシー広告への出稿を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。


本記事の内容をざっくり説明



  • タクシー広告の種類とそれぞれの特徴を解説

  • タクシー広告の仕組みとは?

  • タクシー広告を導入するメリットとは?



タクシー広告とは

タクシー広告とは、タクシーを利用したマーケティング施策のひとつです。運転席・助手席の後ろにディスプレイを設置する動画広告や、車体の両ドアに広告を掲載するラッピング広告などさまざまな種類があります。

なかでも、タクシーの座席の後ろにディスプレイを設置し、動画を表示させるタクシー広告は近年マーケティング手法のひとつとして頻繁に活用されています。デジタルサイネージの一種で「タクシーサイネージ」と呼ばれることもあります。後部座席に乗車した乗客が自動的に動画を視聴する仕組みになっています。

デジタルサイネージ広告市場は2019年から大幅に増加しており、なかでもタクシー広告を含めた交通機関の広告は全体の約6割を占めています。

タクシー広告は、経営層をターゲットとしたメディアであることも特徴。移動が多い経営層は日常的にタクシーを利用することが多く、BtoB向けサービスの認知を獲得する目的でタクシー広告が活用されています。

参考:PR TIMES「CCI、 デジタルサイネージ広告市場調査を実施」

タクシー広告の8つの種類

タクシーは1日の走行距離の上限が280〜370kmと規定されています。広範囲を1日で走るため、製品やサービスの広告塔として有効活用することが可能。注目されているタクシーサイネージをはじめ、タクシー広告の8つの種類をご紹介します。

タクシーサイネージ

タクシーサイネージは、近年注目を集めているタクシー広告のひとつです。

車内に設置したディスプレイで動画と音声を流すことにより、企業の製品やサービスを宣伝する仕組み。主なターゲットは企業の経営者や役員、若手ビジネスパーソンなどの富裕層ですが、音声も流れるため目の不自由な方へのアプローチ方法としても有効です。

車内は情報が少ないことから視線を広告へと自然に誘導でき、費用対効果が高いタクシー広告として人気があります。

ラッピング

ラッピングは、タクシーの車体側面に広告を掲載するタイプの広告です。4つのドアに大きく広告をラッピングするため、歩行者や走行中の車に乗っている方などの目を引くことができます。

タクシーは人が集まる街の中心部から、人の少ない住宅街などさまざまな場所を走行します。場所を限定せず製品やサービスを宣伝できる便利な広告塔です。

リーフレット

ドアポケットやシートの後ろのポケットにリーフレットを設置するタイプのタクシー広告も存在します。アドケースと呼ばれることもあります。

手を伸ばせば届く距離に置かれているため、つい見てしまうのがメリット。自発的に取得するタイプの広告なので消費枚数に対する成約率が高く、費用対効果も測りやすいとされています。

サイドウィンドウステッカー

ドアステッカーは、助手席や後部座席の窓にステッカーを貼るタイプのタクシー広告です。車窓を眺める際に自然と目に入りやすく、タクシーでの移動時間を有効活用した訴求ができます。

ドアステッカーは小さなサイズが多いのが留意点。内側・外側で別々のデザインにできるものの、文字の大きさには限度があるため、停車中に歩行者に見てもらうのは難しいと理解しておきましょう。

リアステッカー

リアステッカーは、タクシーの後ろの窓に広告を貼るステッカータイプの広告です。タクシーの後ろを走行する車のドライバーや通行人に対して、製品やサービスを訴求できます。ドライバー向けの広告を掲載する際におすすめのタクシー広告です。

ドアステッカー

ドアステッカーは、タクシーのドアにコンパクトサイズのステッカーを貼るタイプの広告です。ボディステッカーとも呼ばれ、通行人に対して製品を訴求できます。

サイドウィンドウステッカーに比べるとサイズは大きめですが、タクシーに乗車している方の目には入りにくい点は留意しておきましょう。

レシート

乗客が受け取るレシートを活用したタクシーレシート広告も存在します。現金・キャッシュレスと支払い方法に関係なく、タクシーを利用する約8割の方がレシートを受け取っているため、効果的な訴求が可能。レシート広告は、金額下の欄にキャンペーン情報やQRコードなどを印刷する形での活用が一般的です。

サンプリング

サンプリングとは名前の通り、タクシー利用者に対して試供品を手渡すタイプのタクシー広告のことです。会計時にドライバーから乗客に対して製品を手渡すため、ダイレクトにリーチさせられます。

一方で、ドライバーの負担が大きく提供可能数には上限が決められているのは注意点です。