実務未経験者のプログラマー転職の現実

 Pythonで勉強した後に、実務未経験者がプログラマーとして企業に就職することは難しいのではないだろうか。

「プログラミングスクールでも職業訓練校でも、コースを修了しただけではIT企業で正社員として就職するのは難しいでしょう。同じようなスキルの求職者が複数人いた場合、若い人材が採用されてしまうのが現実です。しかしスキルのかけ合わせができれば、その限りではありません。例えば建設業界とプログラミングについて知見がある人材の場合、現場から業務改善を立案できる戦力として評価される可能性があります。

 また、どうしてもプログラマーやITエンジニア専門として就職したい場合は、実績をつくることへの注力が必要でしょう。例えば各地で開催されているハッカソンなどのプログラミング技術を競う大会に参加し、好成績での受賞ができれば、他の求職者にはないアピールポイントになります。ただし大企業では社員の年齢構成の兼ね合いから未経験者の中途採用はされにくい傾向があるので、中小企業やベンチャーに狙いを絞って転職活動を行うべきでしょう」(同)