■ 研究室へ移動!頭部のマネキンがズラリ
会議室での説明が終わると、ついに研究室へ移動。ここでは「発毛・育毛」や「白髪改善」、「髪質改善」などヘアケアの研究がおこなわれています。今回はその中でも「成分探索研究(溶解成分)」や「毛包ターゲッティング研究」、「頭皮環境研究」などを見学。
まずは頭部のマネキンがズラリと並ぶ「頭皮環境研究」のエリアへ。マネキンの頭に生えている毛は人毛で、髪型を変えたり、あえて髪が薄い部分を作ったりしてリアップを塗ったりしているのだとか。

その隣にはマイクロスコープを使用した頭皮を観察できる装置も。マイクロスコープにより、「皮脂の蓄積」や「肌の炎症」、「軟毛化(薄くなりかけている毛)」などを細かく観察することにより、頭皮で何が起こっているのか一目瞭然。ここからヒントを得て発毛や育毛のサポート成分の選定や研究をおこなっているそうです。

続いては「成分探索研究(溶解成分)」エリア。発毛剤の主成分である「ミノキシジル」は非常に水に溶けにくい性質を持っています。そこで「ミノキシジル」が溶剤や水とよく混ざり合う処方を開発。それが右の容器で、左の混ざっていない容器と比べると雲泥の差です。


この研究が「リアップX5チャージ」の誕生につながり、さらに改良を重ねて次の製品にも活用しようと考えているとのだとか。
■ 皮膚に近い状態を作って試行錯誤
最後は「毛包ターゲッティング研究」。皮膚は「表皮」と「真皮」と「皮下組織」の大きく分けて3つの層になっていて、毛根の部分は「皮下組織」のところにあります。毛根には毛を作るための毛乳頭細胞や毛母細胞があり、この部分に発毛剤を効率良く届けることが重要。


逆にこの部分を通り過ぎて毛細血管の方に行ってしまうと、「ミノキシジル」は元々は高血圧の薬だったので副作用が出やすくなってしまうそう。

そのため皮膚に見立てた人口膜(シリコン)や皮膚の温度とだいたい同じ32度の水を使用した実験装置を活用。できるだけ皮膚に近い状態を作り、「発毛効果の促進」と「副作用のリスク軽減」について試行錯誤を重ねて、日々研究していると語ります。

取材協力:大正製薬株式会社
(取材・撮影:佐藤圭亮)
提供元・おたくま経済新聞
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