■ 「発毛剤」と「育毛剤」の違いは?
ところでみなさんは「発毛剤」と「育毛剤」の違いをご存知でしょうか?読んで字のごとくですが、「発毛剤」は医薬品で新しく髪を発毛させて生えた髪を育てて抜けにくくするもの。「育毛剤」は医薬部外品で今ある髪を育てて抜けにくくするものです。

(画像=『おたくま経済新聞』より引用)
この発毛剤の主成分が「ミノキシジル」。元々は、1960年代に現在のジョンソン・エンド・ジョンソンが高血圧治療の内服薬の成分として開発。服用した人に「体毛が濃くなる」副作用が見られたことから頭皮に塗る外用剤として開発がすすめられ、1999年に大正製薬が日本初の一般用医薬品発毛剤「リアップ」として発売します。
日本の一般用医薬品として配合できるミノキシジルの最大濃度は5%。発売当初「リアップ」に配合されていたミノキシジルは1%でしたが、2009年から5%配合されるようになります。

(画像=『おたくま経済新聞』より引用)
今回、発売される「リアップX5チャージ」にはミノキシジル5%に加えて、抜け毛予防や育毛のサポート成分が7種類も入っています。これは市場にある発毛剤の中でもっとも有効成分数が多いそうです。
■ 1つの成分を加えるのに15年!
さらに7種類のサポート成分の1つである「パンテノール」。これは育毛のサポート成分で、この1種類を加えるのにかかった年月は、なんと15年。
つまり2009年にミノキシジル5%配合のリアップを発売した頃には、すでに「パンテノール」を加えようと考えていて、試行錯誤の結果ついに「リアップX5チャージ」で加えられたということです。

(画像=『おたくま経済新聞』より引用)
15年の間には「2度の大きな挫折(パンテノールを含まない新商品の発売など)」や「ベースとなる基剤の変更(ゼロからのスタート)」、「約200通り以上の処方」など、様々な苦労があったといいます。