激流の潮

濁りに加え、今度は潮が激流に…。PEラインの角度が、ほぼ真横に動いたりする状態。仕掛けは吹き流しの3mを4mに変更、フロロカーボンラインを1mほどカットして、元の仕掛けに付けるだけです。カットしたラインの端と端に輪を作り、天秤側とハリス側に輪を通して、セットしたら完了です。

富山湾アカムツ釣りで1kg超え頭に本命11匹【秦誠丸】後半1時間は入れ食いにハリス延長用の仕掛け(提供:TSURINEWSライター荒木清)

真鯛釣りされる方はご存知かと思いますが、ハリスの長さをこうやって調整する事もあります。例えば元の短いハリス【3m】に写真上の様にハリス【1m】を作ることで4mに長さの調整が可能になります。自分は流れにより、作ったハリスに、スイベルを付けたり、付けないまま使用したりします。

勿論、乗船した船により、お客さんの人数などで、吹き流しがダメな場合もありますので、注意が必要です。船長に聞いてみることをお勧めします。

富山湾アカムツ釣りで1kg超え頭に本命11匹【秦誠丸】後半1時間は入れ食いに8の字結びで輪を作る(提供:TSURINEWSライター荒木清)

魚の気配0

開始から結構な時間が経ちましたが、依然としてカレイやフグなどの魚さえ当たらないです。潮が早いから仕掛けはそのままですが…他のメンバーもアタリが出ない状態。船長も竿を出してやっていますが苦笑いです(笑)。餌もワタ抜きや、一本掛けなどを試しますがダメ。餌が綺麗に戻ってきます。

待望の1匹

潮が多少緩み、棚を取り直した直後。竿先がモゾモゾ、餌を飲み込ませる感じで2、3秒待ち、グッと入ったので軽く合わせます。フッキングを確認し、巻き上げ開始です。

時折、ガツガツ…と竿を叩く感じは、間違いなく本命と確信。上がってきたのは、25cmの綺麗な魚体のアカムツ。待ちに待った待望の1本!!!ですが…、小さいので可哀想になります。が、アカムツはアカムツ!大事に持って帰るために、血抜きをして即、海水氷に入れます。釣れない時の1匹目は最高に幸せです。

富山湾アカムツ釣りで1kg超え頭に本命11匹【秦誠丸】後半1時間は入れ食いに待望の1匹目が登場(提供:TSURINEWSライター荒木清)

大御所・船長がポイントを右往左往

秦誠丸さんは昭和50年から遊漁船を開始。その長い間、富山湾というフィールドで経験を積み重ね、老若男女の方々に楽しんでもらおうと、日々努力されています。そんなベテランの船長でさえ、この日は辛かったと思います。

なんせ、激濁り・激流・激渋のトリプルパンチ。こういう時の方が燃えるのは、自分だけでしょうか?(笑)。アカムツ船で有名な強神丸さんやほかの船と連絡を取り合いますが、その船でさえもまだ何も釣れてなかったのです。