販売方法は2通り

 手数料について理解するために、まずは出品者側から見た販売方法についてまとめてみよう。幅氏によると、アマゾンには(1)出品者・メーカーがアマゾンに商品を卸して売る方法と、(2)出品者がマーケットプレイスで売る2通りの販売方法がある。消費者から見ると(1)は「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します。」と表示される。簡単にいえば出品者による卸売である。そして(2)マーケットプレイスでの販売は配送方法の違いによって、主にはさらに2通りに分けられる。

(2-1)出品者出荷
・出品者が自社で商品を梱包し、発送する。
・EC上では「この商品は、○○○(出品者名) が販売、発送します」と表示される。

(2-2)FBA(Fulfillment by Amazon)
 ・出品者がアマゾンに在庫を入れておき、アマゾンが梱包・発送を担う。
 ・EC上では「この商品は、●●(出品者名)が販売し、Amazonが発送します」と表示される。

(2-1)は自社の裁量で発送作業ができるが、配送料がFBAよりも高くなることが多いと幅氏はいう。一方でFBAはアマゾンが発送してくれる制度であり、出品者にとって作業の手間がかからないというメリットがある。だがもちろん、FBAを採用する際はそれ専用の手数料を支払わなければならない。