ヒラメと並ぶフラットフィッシュの代表格であるマゴチ。ユニークな外見や、食べておいしい高級魚のイメージを持つ方も多いでしょう。釣り人目線から見ても、果敢にルアーにアタックしてくるマゴチは、カヤックフィッシングで狙える好ターゲット。今回は、ホビーカヤックに乗る筆者が、カヤックでのマゴチ釣り、カヤックマゴチをご紹介します。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福永正博)
マゴチとはどんな魚?
まずは、マゴチの生態を確認しておきましょう。
マゴチは海底の忍者
マゴチは海底の砂と同化し身を潜めて、目の前を通った小魚や甲殻類などの獲物を狙います。よく釣れるサイズは50cm前後ですが、大きなものは70cmを超えます。
マゴチと同じく砂地を好む魚にキスがいますが、釣れたマゴチの胃袋にキスが入っていることもしばしば。キスがたくさん釣れているポイントはマゴチもいる可能性が高いため、キスの釣果情報もチェックしておくと良いでしょう。
マゴチの住む場所&ポイント
マゴチ釣りというと、サーフのイメージが強いですが、意外と身近な場所にも生息している魚です。砂泥底やゴロタが入ったエリアであれば海釣り公園から狙うことも可能で、河口部の汽水域にも入ってきます。
生息する水深は、2mから30m以浅がメインといわれており、カヤックで狙うのであれば15m未満の水深を中心にするとポイントを絞りやすいでしょう。
マゴチが釣れる時期
マゴチは4月頃から11月頃まで釣ることができます。灼熱の真夏日を除けば、快適にカヤックフィッシングができる時期に狙うことができるターゲットです。
食味については「照りゴチ」と呼ばれるように夏が旬。天然物のみで漁獲量が少ないマゴチは、1kgあたり7,000円前後の高値で取引されることもある高級食材です。
マゴチとカヤックフィッシングの相性は?
陸からでも船からでも狙えるマゴチ。では、カヤックフィッシングとの相性は?そのあたりもご紹介します。
ポイントが近くて気軽
比較的水深が浅い近場のポイントで楽しめる点は、カヤックマゴチの魅力のひとつ。岸から遠く離れたポイントに漕いでいくのは、体力的にきつく、天候の急変にも対応しにくいので、安全面でも避けたいものです。
また、カヤックマゴチは出艇場所が砂浜であることが多いため、出艇しやすく、船底に傷がつきにくいことも気軽さにつながっています。これは、カヤックを買ったばかりの初心者の方に、カヤックマゴチをおすすめする理由でもあります。
狙いが絞りやすいターゲット
マゴチと同じく海底に潜むフィッシュイーターであるヒラメは、意外なほど表層・中層までルアーを追ってくることがあります。それに対して、マゴチは基本的にボトムで食ってくることがほとんど。
様々な水深(レンジ)を探る必要がないため、あらかじめ狙いを定めやすく、見切りが早い釣りが展開しやすい魚といえます。