イングランド2部リーグのチャンピオンシップ2023/24シーズン第10節が日本時間10月4日に行われ、MF三好康児が所属するバーミンガム・シティと、日本代表DF中山雄太が所属するハダースフィールド・タウンが対戦した。9月26日にはMF坂元達裕が所属するコベントリー・シティと中山のハダースフィールドが対戦し、チャンピオンシップ史上初となる日本人対決が実現したばかりだが、今節では2021年の東京五輪メンバーだった三好と中山が渡英後初めて直接対決を果たした。
試合はホームのバーミンガムが優勢で進み、トップ下に入った三好がチーム2点目を挙げると、さらに3点目もアシストするなど1得点1アシストと躍動。一方の中山はアンカーの位置で三好をマーク。日本人同士がマッチアップする場面が多い試合となった。結果は4-1でバーミンガムが勝利を収めた。
ここでは、イングランドで活躍する東京五輪世代、三好と中山のインタビューを中心に同試合を振り返る。
バーミンガムVSハダースフィールド:試合展開
バーミンガムは8月時点で上位に食い込むなど上々の滑り出しを見せたものの、9月上旬から低迷。直近はカップ戦を含む公式戦6試合で2分4敗を喫して順位を12位にまで下げている。一方のハダースフィールドは、9月18日の監督交代から2試合を経て2分の勝ち点2しか獲得できず。そろそろ白星が欲しいところだったが、連携面で機能せず攻撃の形を作れなかった。
試合は終始バーミンガムが主導権を握り、ハダースフィールドは後半アディショナルタイムに1点を返すも、4-1の結果に終わっている。
三好「チャンスをものにするかしないか」
ー試合を振り返ってどうでしたか?
三好:リーグ戦の入りがよかった分、9月はちょっとつまづいている感じはありましたけど、10月に入って初めてホームでやれる試合だったんで、入りから全員集中してました。僕もまだ10試合くらいしかやってないんですが、チャンピオンシップは本当にどっちに転ぶか分からない試合をずっとやってきているので、あと1点のチャンスをものにするかしないかで今日みたいなゲームにできるか、逆に相手に持っていかれるかという難しさを改めて感じましたね。
ー日本人との初めての対戦。中山選手とのマッチアップはどうでしたか?
三好:(チャンピオンシップには)3人しかいないんで、普通に楽しみでした。こっちに来てから一回も会ってなかったんで。
(マッチアップは)相手が誰かというより、相手がどうやってくるかというところを全体的に見て、どこにポジションを取るかなので。サッカーは一対一でやるわけではないですし、雄太が僕の特徴を知っているというのはわかってるんで、始まる前は嫌な部分もありましたけど、でも入っちゃえば動きの中での連携だったり、試合の中でできるのも自分の特徴のひとつなのであまり気にしなかったですね。
ー6試合ぶりの勝利ですが、勝てない期間のモチベーションはどのように維持しましたか?
三好:9月には結局1勝もできなかったので、このチームにとっては今回勝てたのが一つ大きな成果ですね。少し自信を無くしかけてた部分もあると思うので、一回戻って来れたのはよかったです。 僕も怪我明けなんで(ジョン・ユースタス)監督と相談しながら、身体と相談しながらというか。サッカーの部分では自分の特徴をキャンプからチームに少しずつ分かってもらって、だんだん共有できるようになって、ボールも少しずつ出てくるようになりました。