■ おかしやおつまみコーナーにも「北海道限定」が盛りだくさん
次に紹介するのは、おかしとおつまみコーナーから選んできた4つの商品です。「鮭とばコーンチップス」、「札幌おかきOh!焼とうきび」、「柿の種 スープカレー風味」と「柿の種 松尾ジンギスカンのたれ風味」です。
どこでも売られていそうな商品の味違いから、見たことないな、と思うものまで選んでみました。
――セイコーマート限定「鮭とばコーンチップス」
北海道発祥のコンビニ「セイコーマート」限定として売られていた「鮭とばコーンチップス」。特徴は「北海道産秋鮭エキスパウダー」を使用している点。
中身を取り出してみると、一見どこにでもあるチップスです。しかし開封した瞬間から漂う鮭のおいしそうな香り~。少し炙った感じもイメージしているのでしょうか?若干香ばしさを感じました。
でも、魚+スナックは外れたときがデカい……。魚介系フレーバーは忠実に再現しすぎると後味が悪くなりがちです。一抹の不安をかかえながらも食べてみると……おいしい。きちんと味が調えられています。
ベースはコンソメに近い味わいでありながら、鮭ならではの風味もしっかりプラス。さけエキスパウダー以外にも、かつおぶしエキスパウダー、魚醤パウダーなどが入れられています。
それにしてもこのチップスには既視感が……。味は初めてだけど、おめ、どっかで見たことあるやつだなぁ~。
パッケージの裏を見て、思わず「なるほど」となってしまいました。製造者がジャパンフリトレー。「マイクポップコーン」や「ドリトス」を代表商品にもつ、茨城県のお菓子メーカーです。
同社は今回のような変わった商品を多数手がけており、過去にはウニ、煎り酒など、スナックにはあわなさそうなフレーバーにも果敢に挑戦。しかも毎回、きちんと調えてくるという結果を出す企業。なるほどな!と、思わず一人で納得してしまいました。
なお、チップスに既視感を覚えた原因は「ドリトス」の存在です。チップスはドリトスそのまま。どうも馴染みあるお菓子がベースとなっているようなので、「鮭とばコーンチップス」というパンチある名称とは裏腹に、万人受けする商品ではないかと考えます。
お酒のつまみにもちょうどよさそうです。鮭だけにな……!(言いたかっただけです)
――北海道限定「札幌おかきOh!焼とうきび」
軽く滑ったところで、次の北海道限定商品「札幌おかきOh!焼とうきび」を紹介していきます。商品コンセプトは「札幌・大通り公園の夏の風物詩『とうきびワゴン』の味」。
筆者は「とうきびワゴン」のトウキビを食べたことがありません。よって本物と比較することはできないため、その点ご容赦を。
ということで中身を確認すると、おかきとコーンの粒が入っていました。匂いはコーンが強いわけではありませんが、ほどよい香りが広がります。味は普通の塩おかきに似ているかな、と想像しつつ食べてみると……うっまい!コーンだ!
思わず口を手でおさえて目を見開いてしまいました。シンプルな味わいですが、だからこそ丁寧に作られていることがハッキリとわかります。成分表を見ると、ローストコーン風味シーズニングとスイートコーンパウダーの記載が。どうやらこの2種類のコーン風味を、バランス良く調合しているようです。
味はきつすぎず、薄すぎずで、ほんのりとしたコーンの風味が広がります。お酒のつまみよりも、お茶うけに向いていると感じました。乾燥したコーンの粒もサクサクしており、その食感もたのし~!そして味が控えめなので、手がとまらない。どんどん食べられます。
なぜ内容量36gしかないのか……。一袋しか買わなかったことを深く後悔。
――亀田の柿の種・北海道限定「スープカレー風味」「松尾ジンギスカンのたれ風味」
おかしコーナーからは最後の紹介となります。全国どこでもみかける「亀田の柿の種」から出ている北海道限定の「スープカレー風味」と「松尾ジンギスカンのたれ風味」です。
正直なところ柿の種は柿の種だから、いうてもそー驚く味ではないだろう、と高をくくっていましたが一口食べてビックリ。
北海道のローカルグルメ「スープカレー」をテーマにした「スープカレー風味」は、カレー風味が濃いめの味わい。味が濃いのではなく、カレーパウダーが濃い、スパイスも強く感じられます。しかも味が深くてクセになる……。どうなってるの?これもパクパク食べ進めてしまって、手がとまりません。なぜ56gしか入ってないんだ……。
スープカレーは都内で1度しか食べたことがありません。初めて食べたときの感想は「ま、普通のカレー薄めただけだよね」程度だったのですが、もしかすると本場・北海道のスープカレーはこの柿の種のように、本来風味が強い食べ物なのかもしれません。北海道に次行くことがあったら、必ず現地のスープカレーを食べてみたいと感じさせられました。(折角今回行ったんだから食べこいよって話なんですけどね。時間がなくて行けませんでした)
そして最後に紹介するのは、亀田の柿の種より「松尾ジンギスカンのたれ風味」。
タレ?とこれも最初はかなり舐めていたのですが、一口食べるとガツンと口に広がる「ジンジャー強めのタレ風味」。先ほどの「スープカレー風味」とは個性が全く異なります。味付けもしっかりとあり、そして風味の主張も強め。完全にビールのお供向きだと感じました。
ビールがあったら恐らくペロッと一袋行けると思います。北海道で見かけることがあったら、飲み助さんたちは自分土産にやや多めに買っていくといいでしょう。でないと後悔する……多分。
(宮崎美和子)
提供元・おたくま経済新聞
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