■ 投資セミナーをみてみた
そして、時間がきてセミナーに参加。
セミナー内容はなんてことはない、よくある投資ビジネスに関するセミナー。内容はいたってマトモであり、なんら特筆すべき点はないので割愛。講師は非常に熱意がある、ある意味「真面目」なセミナーです。
しかしながらここまでの勧誘方法は、他社の法人名を騙り、LINEへ誘導し、本来目的のもの(書籍)をプレゼントさえしないので「詐欺だと断言」できます。セミナーに熱量があったとしても、詐欺は詐欺。空気にのまれて、その点忘れないようにする必要があります。
そしてセミナー後には、MacBookPROやAmazonギフト券4万円分などがあたる抽選会があるというので参加しようと思ったのですが、個人情報を求められたので、ここで離脱。今回の検証を終えることにしました。
一体何だったんだこの作業は。
■ 結論:本は貰えなかった・怪しいセミナーに参加させられた
今回の投資やお金に関する人気書籍を「釣り餌」にした広告は、蔦屋書店や他の人気書店になりすまし、さらには人気女優の写真まで勝手に使うという非常に悪質な広告でした。特に、本の出版社や著者にとっては大迷惑な話でしょう。「先生に会える」とおもってクリックする人だっているはずですから。
そして今回最終的にたどりついたセミナーは、某投資グループが行っているものでした。その後、グループの名称でさらなる調査を行ったところ、中国語で書かれた投資に関するページにこれまたたどりつきました(偽蔦屋書店のFacebookから誘導された中国語ページとはまた別のものです)。
では、結局のところこの広告の狙いは一体何なのか?
そのうちの一つはやはり「投資ビジネス」への勧誘だと考えます。もしくは「マニュアル商法」。もし投資だったとすれば数百万からのお金をだまし取られていたかもしれません。マニュアル商法だったとしても、数十万単位のお金が発生していたでしょう。
他にあり得るとすれば「情報収集」です。「LINE友だち追加を」させ、アカウントを収集し、最終的にアンケートを採り、個人情報を獲得。名前や年齢、電話番号といった個人情報を求められる。それら情報は会社経営やマーケティングで非常に重要なデータとなります。これが裏社会に流れたら?
もちろん、我々の知らないところで「それ以外の狙い」もあることは覚悟しておかなければなりません。いずれにせよ、「広告が可愛いから……」という「あからさま」な釣られ方をするのは絶対にやめたほうが良さそうですね。
【注意】
記事化を目的に潜入取材を行いましたが、絶対に真似はしないでください。編集部では、専用機材を用意し、セキュリティ面、やりとりをする担当者のメンタル面にも十分な注意を払い取り組んでいます。安易に真似をすると大変危険です。
(たまちゃん)
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提供元・おたくま経済新聞
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