値付けの視点が甘くなりがちなので注意が必要
周辺相場の調査に当たっては、実際にいくらで取引が成立しているのかを不動産会社などで確認してください。ネット上や雑誌などのメディアに掲載されている価格はあくまでも売主の希望価格にすぎません。取引が成立している価格は、それより幾分低い価格になっているはずです。その「幾分」という範囲も場所や物件の条件などによってかなりの差があります。人気のエリアで、管理状態などがいいマンションであれば「幾分」の範囲が小さくなりますが、反対のケースもあります。売主は、自分が住んでいるマンションを売り出すことが多いでしょうから、値付けの査定がついつい甘くなりがちです。不動産会社の専門家などに客観的な評価を聞いて、より確実に売れる価格帯で値付けしなければなりません。中古マンションの市況を甘くみたり、自分が住んでいる物件だからといたずらに高く評価するのではなく、売れる価格を見つけることが何より大切です。
(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)
提供元・Business Journal
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