■ 結果パターン3 LINEへ誘導、実際にママを紹介するため個人情報を提供させられる
DMから直接「LINE」を教えてもらうパターンもありました。指定されたURLを開くと、繋がったのは未認証バッジ(未承認アカウント)のついた「公式アカウント」。

未承認アカウントとは、LINEが用意している企業や個人活動している人向けの「LINE公式アカウント」。種類は「プレミアム」「認証済み」、そして個人・法人問わずに登録できる「未承認アカウント」とあります。
今回繋がったのは公式アカウントの中でも「未承認アカウント」と呼ばれるもの。先述の通り、誰でも登録できるアカウントです。
この公式アカウントからは、今までやり取りしていた本人ではなく、事務局のような方が返信してきます。

色々と聞いてくるのですが、その多くは「住まい」「年齢」などで、それらにマッチングするママを紹介してくれる流れ。話を進めていくと「本人写真」および「電話番号」まで提供する必要があり、ここで個人情報を抜き取られてはまずいということで、退散。
もちろん、個人情報を教えるのは大変危険ですので、このようなケースに遭遇したらまっさきにブロックしましょう。その前に怪しいと感じる公式アカウントを追加してはダメです。

■ 結果パターン4 LINEへ誘導、実際にママを紹介するため「ママ活」マナーを動画で教えられ……
最後はちょっと想定外な流れだったので、詳細に紹介します。
まず通常通り、ママ活アカウントをフォロー。そしてプロフィールに記されているURLからLINEに移動。(DM無しで直接アクセス)
接続されたURLからLINEの「公式アカウント」(これも未承認でした)をフォローします。ちなみに、この時点で「X」のプロフィールとは別の人です。

「公式アカウント」をフォローすると、相手から挨拶が届きます。それに対して返信をし、「結果パターン3」と同じく「住まい」「年齢」などの個人情報を聞いてくるので、それに答えます。

が、しかしその後思わぬ展開に。
「ママ活とはなにか」「ママ活のルール」など、丁寧に動画付きで説明。それによると「ママ」と接する際のマナーや1日の過ごし方など事細かく記載されており、意外にもちゃんとしたマナー説明がありました。

余談ですが、この「マナー説明」の流れは、内容こそ異なるものの、過去に紹介した記事「DMによく来るアヤシイ誘いにのってみた→誘導されたのは違法ギャンブル場」で経験済み。この時も動画と資料付きで丁寧にやりかたを解説してもらいました。どうやらこの手の怪しい誘いは、最終目的が違うだけで、流れについてはある程度フォーマット化されているようです。
なお、報酬は1時間2万円~ということと、ランチをすれば+6000円等具体的な金額の説明もありました。そして、気に入った「ママ」を選ぶと、セッティングしてくれる段取りです。
つまりこの相手そのものは「ママ活相手」ではなく、「ママ」とのパイプ役。役割としては「ママ活システムの運営側のスタッフ」ということになります。
ちなみにこの運営、レスポンスがかなり遅く、少々レスを待つ必要がありました。ある意味「AI」や「自動応答」ではない、対人とのコミュニケーション感はあります。

また、今回相手を紹介する代わりに、「無料サイト」への登録をしてほしいというお願いもされました。サイトは後ほど連絡するといいます。
ここまで来たなら、後に引き返せず仕方がないので登録も了承。
その後話をすすめていくと、ようやく本題の、「ママ活」相手を紹介されました。お相手の名前はここでは「Mさん(仮)」としておきます。