ロジカルシンキングを鍛えることで高まる3つの能力
ロジカルシンキングのトレーニングを積むことで、物事を筋道立てて考えたり、人に伝えたりする力が鍛えられるでしょう。ロジカルシンキングにより高まる3つの能力を紹介します。
分析力
ロジカルシンキングは事象を細かな要素に分解し、整理しながら結論を導き出す思考法です。この過程は「分析」そのものであり、ロジカルシンキングを続けることで分析力が鍛えられます。
分析力を鍛えることで物事の因果関係を明らかにしたり、状況に応じた解決や判断がスピーディーにできるようになったりするでしょう。
問題解決能力
ロジカルシンキングは事象を構成する要素を分解・整理する思考法です。その事象の根底には何があるのかを突き詰めて考えるのがロジカルシンキングであり、そのため何か問題が起きたときに、その原因を突き止める力を高められるでしょう。
問題の原因を突き止め、要素ごとの相関を明らかにしながら結論を導き出す思考法であるため、「どうすれば原因を取り除けるか」「原因除去を妨げている要素は何か」というように、解決志向の考え方ができるようになります。
提案・対話力
ロジカルシンキングでは事象を細かな要素に分解し、それを整理します。これは思考をするときだけでなく、人と話したり、相手に何かを提案したりするときにも役立ちます。
人に何かを伝えるとき、根底にある要素(前提)から始まり、相関する要素を順を追って伝えていく方がわかりやすいはずです。
「〇〇だからこうだよね?」「ということは、こうした方がいいよね?」と一つひとつ根拠を示しながら話せば説得力が上がり、提案も受け入れられやすくなるでしょう。
ロジカルシンキングができる人の5つの特徴
ロジカルシンキングができる人には一定の特徴があります。彼らの特徴を知り、真似することで、ロジカルシンキングの力を高めましょう。
物事を筋道立てて考える
ロジカルシンキングができる人は、普段からそのような考え方を心がけている人です。仕事や生活で日常的にロジカルシンキングを使うことで、その考え方に慣れ、使いこなせるようになります。
常に物事を筋道立てて考える習慣が、ロジカルシンキングの力を育んでくれるでしょう。
情報を分解・整理して考える
ロジカルシンキングができる人は、情報を分解・整理して考えます。情報の分解・整理もロジカルシンキングの基本です。日常の中でこれをくり返すことで、どんな要素がどのカテゴリに分類されるのかがわかるようになり、より細かな分析ができるようになるでしょう。
因果関係を重要視する
ロジカルシンキングができる人は情報の分類や整理を意識していますが、そのうえで重要なのが因果関係です。分類した要素同士がどのように関わり合っているのかを知ることで、結論を導き出すのが容易になります。
言葉や数字を慎重に扱う
ロジカルシンキングができる人は、言葉や数字を慎重に扱います。数字は物事の状況や相関を知るうえで役立つデータです。物事や要素を数字で比較すること、その数字は本当に正しいのか検証することで、より正しい思考ができるようになります。
言葉を慎重に扱うのも彼らの特徴です。言葉にはそれぞれ意味があり、自分の意見を正しく表せる言葉を選ぶことで、思考の精度が高まります。
バイアスにとらわれない
ロジカルシンキングができる人はバイアスにとらわれません。自分がバイアスにとらわれていないか常に意識し、思い込みや先入観を取り除こうとしています。
バイアスにとらわれた状態では、自分にとって都合のいいデータばかりを偏って集めたり、物事の解釈を捻じ曲げたりしかねません。物事を筋道立てて考えるうえで、バイアスほど邪魔になるものはないでしょう。