大阪万博で次世代モビリティ「eXs(エクス)」が採用!
同車両を開発してきたカスタムジャパンとは、どのような企業なのか?
次世代モビリティeXs(エクス)を誕生させたカスタムジャパンとは、いったいどのような企業なのだろうか?
「カスタムジャパンは2005年に創業した、19年以上の歴史を持つバイク部品会社です。その基盤となる会社が日本モーターパーツで、1954年に創業し約70年の歴史があります。バイク部品卸として業務を行い、業者に向けてパーツを供給していました。現在では部品のみならず、用品や副資材、弊社オリジナルブランドを含む100万点の商品を取り扱い、業務を拡大しています」。
「現在は、スペイン・バルセロナを拠点としてワールドワイドにバイクパーツを展開する、NAD(ナッド)社のバイク用リアボックスブランド・SHAD(シャッド)や、耐摩耗性と柔軟性に優れウェット路面で安定した走りを実現してくれるTIMSUN(ティムソン)の輸入総代理店も務めています」。
両ブランドは東京モーターサイクルショーでもブースを出展していたので、目にしていたユーザーもいることだろう。
約70年の歴史のあるバイクパーツを扱う会社が、
なぜ次世代モビリティの開発に至ったのか?
業者およびエンドユーザーに向けて事業を行っていたカスタムジャパン。次世代モビリティの開発に至った経緯は何だったのだろうか?
「原付一種がなくなると言われている2025年問題は、一般ユーザーにとってゆゆしき事態です。かといって環境問題は避けては通れない課題です。SDGs、持続可能な未来を築くためにも、モビリティの電動化には2000年代から着目していました。アジアでは電動化がいち早く進んでいたんです。
2010年には政府主導で超小型モビリティの開発と普及の動きもあったのですが、東日本大震災の影響から頓挫してしまいました。そして2015年にパリ協定で温室効果ガス削減の国際的な取り決めが合意され、排ガス規制へとつながります。
バイク車両保有台数の半数近くを占める原付一種は、今も日常の足として活躍しています。この車両がなくなってしまうことは大問題です。
これを受け、生活の足として重要なインフラである領域でパーソナルモビリティの開発を急ピッチで進めることになったのです」。