インタビューをするときのコツ
インタビューはマニュアル通りに行えば必ず成功するものではありません。さまざまな現場で経験を重ねることで、自分なりのインタビューの雛形ができていきます。ただし、インタビューの基本を押さえておくことも必要。これからインタビューを行う方に向けて、インタビュー時のコツをいくつかご紹介します。
インタビューをするときのコツ
コツ1.質問をするときは起承転結を意識して話す
コツ2.インタビュー写真を忘れずに撮る
コツ3.ボイスレコーダーは2台以上準備する
コツ4.質問を消化するだけではなく、深掘りする
コツ5.相手のペースに合わせて話す
コツ6.長々とアイスブレイクをしない
コツ7.相手が話しやすい環境を作ることを意識する
コツ8.相手が言いたいことを汲み取る努力をする
コツ1.質問をするときは起承転結を意識して話す
インタビューをするときの1つ目のコツは、質問するときに起承転結を意識して話すことです。
話が行ったり来たりすると、話している方も聞く方も話の道筋を見失って混乱してしまいます。1つの物事を深掘りしたい場合、起承転結を意識することで相手も全体の流れを考えて話やすく、実際にコンテンツにする際も誤った情報を入れずにストーリーを作れます。
コツ2.インタビュー写真を忘れずに撮る
インタビューをするときの2つ目のコツは、インタビュー写真を忘れずに撮ることです。
インタビュー写真の撮り方は大きく分けて2つです。1つは、カメラマンが同行していて取材中の様子を撮影してくれるパターン。この場合、取材対象者には取材中に撮影が行われることを事前に説明しておきましょう。
もう1つは、1人で取材と撮影を担当するパターンです。取材をし終えてからの方が良い表情が引き出せるので、まずは取材を行い、その後撮影に移行しましょう。実際に受け答えをしているかのようなポージングや表情でと伝えることで、自然なインタビュー写真が撮れます。
コツ3.ボイスレコーダーは2台以上準備する
インタビューをするときの3つ目のコツは、ボイスレコーダーは2台以上準備することです。
ボイスレコーダーは突然音声が入らなくなったり、再生できなくなったりする可能性があるため、2台以上持ち歩いていると安心です。取材前には必ず音声が録音できる状態のあるか、フル充電されているかなどをチェックしましょう。
万が一、ボイスレコーダーが直前で故障してしまった場合は、iPhoneやAndroidスマホにインストールされているボイスレコーダーもアプリが使えます。ただし、ボイスレコーダーに比べると集音声が低いため、最後の手段として使うのがおすすめです。
コツ4.質問を消化するだけではなく、深掘りする
インタビューをするときの4つ目のコツは、質問を消化するだけでなく、深掘りすることです。
インタビュー初心者がやってしまいがちなミスで一番多いのが、事前に用意してきた質問を順番に聞くことです。想定質問から聞いていくのは決して誤りではありませんが、それだけでは相手の個性や人となりを深く知ることはできません。
用意してきた質問を相手に投げかけ、回答内容で気になる部分があれば追加で質問していくこと。質問の流れから逸れてしまったとしても、回答をさらに深掘りすることが良いコンテンツ作成に繋がります。
コツ5.相手のペースに合わせて話す
インタビューをするときの5つ目のコツは、相手のペースに合わせて話すことです。
緊張からか早口で質問をしてしまったり、相手がまだ続けようとしているのに次の質問をしてしまったりするのも、インタビュー初心者がやりがちなミスのひとつです。
相手によって話すペースや考えをまとめるのに必要な時間は異なります。最初の1、2問で相手のペースが掴めるので、時間がないからと慌てて質問したりするのは意識的に避けましょう。
コツ6.長々とアイスブレイクをしない
インタビューをするときの6つ目のコツは、長々とアイスブレイクをしないことです。
多くのインタビュー取材では、相手と自分は初対面です。それに加えて、会ってまだ数時間も経過していない状態で、質問に対して自分の考えや価値観を話さなくてはなりません。すぐにインタビューに入るのではなく、軽くアイスブレイクを行いましょう。
ただし、アイスクブレイクの時間は長すぎてもいけません。相手が関心のありそうな最近のニュースや話題などを取り上げ、軽く触れる程度で良いでしょう。自分について興味を持って調べてきたということが相手に伝わり、少しだけリラックスできればアイスブレイクは完了です。
コツ7.相手が話しやすい環境を作ることを意識する
インタビューをするときの7つ目のコツは、相手が話しやすい環境を作ることを意識することです。
矢継ぎ早に質問したり、表情がなかったりしてしまうと、相手に緊張感を与えて萎縮させてしまいます。話しをしている最中はにこやかに聞いたり、適度に相槌を打ったりするなど、「話の内容に興味がある」と相手に伝わることが大切です。
また、動作も意識したいポイントのひとつです。メモを取るのに必死になりすぎたり、頭をかいたり、貧乏ゆすりをしたりと普段の悪いクセが出ていないかどうかにも気を付けましょう。
コツ8.相手が言いたいことを汲み取る努力をする
インタビューをするときの8つ目のコツは、相手が言いたいことを汲み取る努力をすることです。
インタビュイーの中には、自分の言葉で考えや感情を話すのが苦手な方もいます。そのような場合には、こちらから内容を汲み取りましょう。「〜ということでしょうか?」「〜という意味で合っていますか?」など、相手の意図を質問するのがおすすめです。