インタビューの質問を考えるときのコツ
インタビューは、事前のリサーチや準備などで完成度が決まると言われています。質問もその準備の中に含まれています。コンテンツの質を高めるには、相手の個性や人となりを引き出すような内容が大切です。次に、質問を考えるときに意識したい4つのコツをご紹介します。
インタビューの質問を考えるときのコツ
コツ1.相手にしか聞けないような内容を考える
コツ2.過去との変化や、未来のことを聞く
コツ3.質問に優先順位をつけておく
コツ4.オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンのバランスを考える
コツ1.相手にしか聞けないような内容を考える
インタビューの質問を考えるときの1つ目のコツは、相手にしか聞けないような内容を考えることです。
取材時間は大体1時間程度が目安。話を聞ける時間には限りがあるので、主旨とはズレる質問はお互いにとって無駄な時間になってしまいます。
例えば、「最近はいかがですか?」という質問は漠然としすぎているため、相手も何を答えれば良いのかわからず困惑してしまいます。解像度の高い回答を得られるように、なるべく具体的に質問しましょう。
また、インタビューにおいて定型と呼ばれている質問も不要です。一例として「あなたにとって○○とは?」「読者のみなさんへメッセージをお願いします」などがあげられます。
誰にでも答えられることではなく、この人だからこそ答えられることにフォーカスして質問を考えましょう。
コツ2.過去との変化や、未来のことを聞く
インタビューの質問を考えるときの2つ目のコツは、過去との変化や、未来のことを聞くことです。
インタビュー取材は時間軸だと現在・過去〜現在・未来の3つに分けられます。中でも過去〜現在までの変化はインタビュー取材の中心となる部分。過去を振り返ってみて現在の自分はどう変わったのか、過去から現在までに挑戦したことなど、時間軸に沿って質問をすると個性が伝わる回答が得られます。
過去から現在までの変化を聞いた後は、未来についても質問します。直近の活動内容でも良いですし、今後のビジョンでも構いません。
コツ3.質問に優先順位をつけておく
インタビューの質問を考えるときの3つ目のコツは、質問に優先順位をつけておくことです。
インタビュー取材の質問は、最初に作成した構成骨子にあわせて考えるのが一般的。一旦、各見出しで聞きたい質問を全て書き出したら、次に質問の優先順位を付けます。
インタビューを通して、新たに質問したい内容が出てきたり、話が膨らんだりして、準備していたすべての質問ができない可能性があります。限られた時間の中でこれだけは聞いておきたいことと、最後に時間が余ったら聞きたいことと分けておくと当日インタビューがしやすくなります。
コツ4.オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンのバランスを考える
インタビューの質問を考えるときの4つ目のコツは、オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンのバランスを考えることです。
オープン・クエスチョンとは、「はい」「いいえ」で答えるような回答範囲が決まっているものではなく、自由な回答をするための質問のことです。例えば、「〜についてどう思いますか?」「今後の展望は?」などの質問が該当します。
一方、クローズド・クエスチョンとは、選択肢を用意してその中から回答を選んでもらう質問のことです。例えば、「犬と猫どちらが好きですか?」「朝型と夜型のどちらですか?」などが考えられます。
オープン・クエスチョンはより多くの情報を引き出したいとき、クローズド・クエスチョンは事実の把握を行いたいときと、使い分けるのがコツ。まずはオープン・クエスチョンで質問をし、内容の解釈があっているかどうかはクローズド・クエスチョンを行うなど会話の流れを見て行うのがベターです。