高山植物がいっぱい!歩きやすい遊歩道
登山口からのびる遊歩道はよく整備された石畳で、傾斜もゆるやか。普通の運動靴でも、無理なく歩けます。家族連れも多く、小学生のハイカーも元気に歩いています。
遊歩道に入るとすぐ、両脇には早くも高山植物の花々がいっぱい。光沢のある明るい黄色の花、ミヤマキンポウゲがとりわけ目につきます。
鏡沼への分岐を左に進むと、亜高山帯の針葉樹であるオオシラビソの林が目の前に迫り、「いま山を歩いてる...」という気分が高まります。風格のある樹形が印象的です。
つい目線が上に向きがちになりますが、遊歩道の左側の下草に目を向けると、日本固有の高山植物であるキヌガサソウや「ユウレイタケ」の異名を持つギンリョウソウが生えています。
笠のような大きな葉と花を持つキヌガサソウは、通りかかるハイカーに大人気。盛んにカメラを向けられていました。足元の花々もどうぞお見逃しなく。
鏡沼とメガネ沼
樹林帯をしばらく歩くと、右側に「鏡沼」と「メガネ沼」が続けて現れます。多くの火山群によって形成された八幡平の頂上付近には、噴火で生じた火口に水が溜まってできた火口湖がたくさん存在します。
鏡沼は、周囲の風景を鏡のように映すことからこの名前が付けられました。春の雪解けの時期には「ドラゴンアイ」と呼ばれる、龍が目を開けたような円状の模様が見えることでも有名です。
針葉樹のシルエットと青空を映し出す夏の水面も充分に素敵でしたよ。
メガネ沼は2つの火口に水が溜まってできたもの。まるでメガネのように、2つの丸い水面が並ぶ様子が目を引きます。