目次
アルミ缶から切り出したパーツの加工
各パーツの組み立て
アルミ缶から切り出したパーツの加工
底面の加工

アルミ缶で作るアルストは上面と底面を組み合わせて作成するのですが、そのままだと直径が同じではまらないので底面をペンチで曲げて直径を小さくする加工が必要になります。そのために、底面にするアルミ缶の切断面からペンチを入れて、内側に軽く倒しながらペンチをひねりを加える作業をぐるりと1周行ってください。
作業完了後、上面と軽く合わせてみて上面と底面が重なるようなら作業成功です。(この時上面をしっかりはめ込まないように注意してください。)
内壁の作成

次は内壁の作成ですが、まずは空き缶から切り出したアルミ板を空き缶の底の一番出っ張っている部分の直径にあわせて円柱状に丸めます。丸めた後は、パイプ状から戻らないようにホチキスで固定してください。
アルミ板でできた円柱が完成したら、円柱の下の部分に2つ三角形の切り込みを入れれば内壁の作成は完了です。
上面の加工
アルコール注ぎ口の作成

コンパスカッターを使い、上面となるパーツに穴をあけます。上面となる空き缶の底面の中心からコンパスカッターを使い、円形に底面をカットしてください。この時、カットする円の半径は1.3mm~1.7mm程度の大きさがおすすめです。
カットし終わったあとはこれまでと同様に、切断面を400番程度の紙やすりで研磨し、800~1000番程度の紙やすりで仕上げるようにしてください。
ジェット孔の作成

まずは空き缶の直径をメジャーで測り、同じ長さのマスキングテープを用意し、マスキングテープを15~20等分した間隔でマスキングテープの上辺に印をマジックで付けてください。(この時等分した数がジェット孔の穴の数になり、燃費と火力が変わります。)
あとは印をつけたマスキングテープを上面となる空き缶の側面に張り付け、空き缶の角にマスキングテープの印を写していきます。後はマスキングテープをはがし、印をつけた部分を目印にドリルで穴を開けていきます。
ドリルでアルミ缶に穴をあけるときのコツ
ドリルでいきなりアルミ缶に穴をあけようとしてもなかなか上手くできないことがあります。そんな時は、キリであらかじめガイドとなる穴をあけておくのがおすすめです。
あらかじめ穴をあけておくことによって、ドリルが横滑りしたりせず、スムーズに穴あけができるでしょう。また、穴をあけた後もヤスリがけを忘れないようにしてください。
各パーツの組み立て
3つのパーツを1つにする

各パーツの組み立てはまず、アルコールストーブの底面パーツに内壁パーツを設置します。この時、三角形の切り込みを入れた部分が必ず下になるように注意しましょう。あとは上面パーツを底面パーツに被せてはめ込めば完成です。
底面パーツと上面パーツのはめ込みが硬い場合は、ハンマーなどで軽く上部パーツを叩いてしっかりはまるようにしてください。はめ込みが浅いと持った時に上面パーツと底面パーツが分離して、事故に繋がる恐れがあります。
アルミ缶製アルコールストーブの使い方
アルミ缶製アルコールストーブの使い方はとてもシンプルで、燃料用アルコールを上面の穴から注ぎ込んで点火するだけです。しばらく待って、上面パーツにあけたジェット孔から火が燃え上がれば問題なくアルコールストーブが作成できた証拠になります。