カタルシス効果を活用するために役立つ3つの力

カタルシス効果を相手に与えるにしろ、自ら人に話してカタルシスを得るにしろ、「傾聴力」「想像力」「表現力」の3つの力は役に立ちます。

傾聴力

傾聴とは相手の話にしっかりと耳を傾け、熱心に聴くことです。耳だけでなく目や身体の姿勢など、全身を使い、相手の話を聴いていることを示しましょう。

傾聴では相手の話を聞きながら、そのときの気持ちをイメージしたり、相手の気持ちや立場で考えたりすることも大切です。自分の意見や考え方は置いておいて、相手の気持ちに集中しましょう。

話の中で理解できない部分やイメージしづらい部分があれば、「私はあなたの話をこういう風に解釈したんだけど、これで合ってる?」と確認してみてください。相手をきちんと理解するだけでなく、話を聴いている姿勢を示すこともできます。

想像力

傾聴では相手の気持ちや立場をイメージし、相手になったつもりで考えることが大切でした。そのために役立つのが想像力です。

相手と自分は違う考え方・価値観をもっていることをきちんと自覚すること、相手の考え方を理解することが大切です。これらができてはじめて、相手の気持ちや立場を想像できるでしょう。

表現力

カタルシスを得るために誰かに話をしたり、相手にカタルシス効果を与えるために話を聞いたりするうえで、表現力は大切です。表現力が高ければ、自分の気持ちや考え方を相手に伝えやすくなります。

先述の通り、話を聞く側は相手の話をどう解釈したか確認したり、相手の話を引き出すために自己開示したりするのが有効です。このときにも、表現力は役立ちます。

カタルシス効果はビジネスでもプライベートでも役に立つ


本記事のまとめ



  • カタルシス効果は溜め込んでいたネガティブな気持ちを吐き出すことで得られる

  • カタルシスを得ることで心に余裕ができ、心身ともに健康を得やすくなる

  • カタルシス効果を相手に与えるうえで、「傾聴力」がとても大切



カタルシス効果とは、自分の中に溜め込んでいたネガティブな感情を吐き出したり浄化したりすることで得られる「心のスッキリ感」のことです。

心にゆとりがなくなると眠れなくなったり食事が喉を通らなくなったり、身体にも悪影響が表れます。心に余裕がないときはお気に入りの小説や映画を見たり、自分の気持ちを人に話したりノートに書き出したりしてみましょう。カタルシスが得られ、心身の健康を取り戻せるはずです。

カタルシス効果は人間関係の潤滑油のようなもので、ビジネスでもプライベートでも役立ちます。

他人にカタルシス効果を与えようとするなら、普段から信頼を得るような言動を心がけ、相手にとって話しやすい環境をつくりましょう。信頼を積み重ねるためにも、いざ相手の打ち明け話を聞くときにも、相手の話を親身になって聞く力「傾聴力」が役立ちます。

本記事を参考に、カタルシス効果を活用する方法を検討してみてはいかがでしょうか。