カタルシスを得る方法
鬱屈とした気持ちが続くときは、意識的にカタルシスを得て、心をスッキリさせてあげましょう。カタルシスを得る方法を3つ提案します。
人に話したり書いたりする
カタルシスを得る1つ目の方法は「人に話したり書いたりする」ことです。
自分が溜め込んでいるネガティブな気持ちを言語化し、人に話したり書いたりしてみましょう。要は自分の気持ちを吐き出せればいいので、人に話すのが難しいならノートに書くだけでも十分です。
溜め込んでいる気持ちは漠然とした不安やどこにぶつけたらいいのかわからない怒りなど、言語化が難しいこともあるでしょう。このようなときは、話しながら(書きながら)少しずつ気持ちを言葉に変えていってください。自分でもわからなかった気持ちが、いつの間にか見えるようになっているはずです。
映画や小説、音楽などの鑑賞
カタルシスを得る2つ目の方法は「映画や小説、音楽などの鑑賞」です。
カタルシス効果は心に溜め込んでいるネガティブな気持ちを吐き出したり、理解してもらったりすることで得られます。そのため、カタルシス効果を狙うなら、「悲しい」「切ない」などの雰囲気がある作品がおすすめです。
カタルシスは一度見た作品からも得られます。どんな気持ちを吐き出したいのかに分けて、お気に入りの作家や作品をストックしておくのもいいでしょう。
後回しにしていることを片付ける
カタルシスを得る3つ目の方法は「後回しにしていることを片付ける」ことです。
何かを後回しにしていると、後回しにしていることへの不安や、「やらなきゃいけないことをやっていない」という自己否定の感情が生まれてしまいます。多少面倒でも、後回しにしていることを片付けてしまった方が、心がスッキリするでしょう。
後回しにしていることを片付けていく過程で、「面倒くさい」「失敗したらどうしよう」など、自分がなぜそれを後回しにしていたのかが見えてくることもあります。自分の気持ちを吐き出すのと近い効果があり、これによりカタルシスが得られるでしょう。
相手にカタルシス効果を与えるコツ
先述の通り、カタルシス効果はビジネスシーンでも役立ちます。特に継続的なアプローチが大切なマネジメントにおいては、日頃からカタルシス効果を意識することで相手からの信頼が深まり、より大きな成果が得られるでしょう。
相手にカタルシス効果を与えるコツを4つ紹介します。
日頃から信頼を得られるような言動を心がける
相手にカタルシス効果を与える1つ目のコツは、「日頃から信頼を得られるような言動を心がける」ことです。
カタルシス効果を与えるには相手に心を開いてもらい、自分の内側に溜め込んでいたことを吐き出してもらわなければなりません。人に打ち明けられずにいたことを話してもらうためには、相手からの信頼が必要です。
「この人なら秘密を守ってくれる」「自分の話を親身になって聞いてくれるはずだ」と思ってもらえるよう、日頃から信頼を得るような言動を心がけましょう。
アドバイスや意見は求められるまで言わない
相手にカタルシス効果を与える2つ目のコツは、「アドバイスや意見は求められるまで言わない」ことです。
重大な打ち明け話をしているときに、的外れなアドバイスをされたり、相手の意見を押し付けられたりしたらどう感じるでしょうか。
カタルシス効果を相手に与えるためには、その相手を理解し共感することが大切です。そのためには相手の話に集中することが大切であり、アドバイスや意見は必要ありません。
話を無理に引き出そうとしない
相手にカタルシス効果を与える3つ目のコツは、「話を無理に引き出そうとしない」ことです。
無理に話を引き出そうとしては、相手から警戒されてしまいます。無理強いをすることで、それまで積み重ねてきた信頼が水の泡になってしまうかもしれません。
相手から無理に話を引き出すのではなく、相手が話したくなるような働きかけをすること、「話したいことを話していい」と思ってもらうことが大切です。
話しやすい環境をつくる
相手にカタルシス効果を与える4つ目のコツは、「話しやすい環境をつくる」ことです。
相手は誰にも言えず、心の中に溜め込み続けてきたことを話そうとしているはずです。「話したことが外に漏れない」「この人なら自分のことをわかってくれる」という安心感を相手に与えましょう。
具体的には自分と相手しかいない静かな場所で話を聞くこと、相手が打ち明け話がしやすいように、まずは自分の話を少ししてみることなどがおすすめです。