安心安全への取り組み
ゼネラル・オイスターでは、独自で牡蠣の安全性を高める研究開発を行っています。
牡蠣は海水を大量に取り込む
牡蠣は餌である海水中の植物性プランクトンを取り込もうと、1時間に約20L、1日約400Lもの海水を吸い、吐き出しています。牡蠣は海をきれいに浄化する貝類といわれるほど、海水の状況により牡蠣自体も影響が及びます。
海洋深層水に着目
一般的には、牡蠣が取り込む海水を紫外線で殺菌して牡蠣の体内を浄化する紫外線殺菌海水を用いた方法が取られていますが、より高い安全性を求めて当社は海洋深層水に注目しました。海洋深層水とは、太陽光が届かず、表層の海水と混ざらない水深200m以深の海水のことで、極めて清浄性の高い海水です※4。清浄な海洋深層水を確実に牡蠣の体に廻らせることで牡蠣は浄化されるのです。
※4 海洋深層水の清浄性にて立証「海洋深層水研究(Deep Ocean Water Research)」,3(2),91-1002002 髙橋正征氏・池谷透氏著
特許技術を用いた牡蠣の浄化
当社は、この浄化メソッドを確立し、2014年7月に富山県入善町に浄化センターを設立。特許技術を用いて海洋深層水による牡蠣の浄化を行っています。
日本全国から仕入れた牡蠣を、海洋深層水をかけ流しにした畜養プールで48時間以上浄化。細菌数、大腸菌(E.coli)最確数、 腸炎ビブリオ最確数を、自社で設けた安全基準の数値まで低下させます。
48時間以上かけて浄化することにより、限りなく安全な牡蠣に仕上げています。ここで浄化した牡蠣を「8TH SEA OYSTER 1.0」として年間約600万個以上を直営レストランや公式通販サイトをはじめ、ホテルや飲食店に販売しています。
「8TH SEA OYSTER 1.0」 監修:公益財団法人日本科学協会会長、東京大学名誉教授、高知大学名誉教授 髙橋正征氏、前 東京大学大学院農学生命科学研究科 特任准教授 博士(農学)、現 玉川大学学術研究所 特任教授 倉橋みどり氏
独自の安全基準で徹底リスク回避
当社では、食品衛生法に定められた基準よりも厳しい自社基準に従った検査体制を確立し、年間2,000検体以上のノロウイルス検査を実施するなど、牡蠣のリスクを限りなく低減することに取り組み、ノロウイルスが検出されないロットのみを流通しています。ノロウイルス自社検査の具体的な結果として、2022年度には検査数2,121件実施し、検出数は162検体※5、7.6%の陽性率です。
※5 食品衛生法で定められた生食用牡蠣の規格基準は細菌に関する3種のみで、ノロウイルスは自主検査です。ゼネラル・オイスターのノロウイルス自社基準は国が定める10.0コピー未満を陰性、10.0コピー以上を陽性という基準に対して、リアルタイムPCR法により0.1コピーでも検出されたロットは流通しません。そのため、検出数162検体は自社基準による0.1コピー以上検出された検体数です。