【加盟店数・還元率】PayPayと他社QRコード決済を比較・検証
PayPayは日本最大のQRコード決済サービスですが、他社スマホ決済サービスも多数あり、PayPayよりも還元率が高いケースもあります。ここでは、人気の高い楽天ペイとau PAYをPayPayと比較してみました。
なお「楽天ペイ」「au PAY」の加盟店数には「※」を併記しています。これは集計基準がPayPayとは異なる可能性があるためです。ご注意ください。
楽天ペイ(※加盟店数:約500万):残高チャージ&残高払いで1.5%還元
楽天ペイは、楽天グループのQRコード決済サービスです。
なお楽天ペイの加盟店数は「約500万」と多くのメディアで言われています。しかしこの数値は、楽天が公表している「楽天ペイ(アプリ決済)」「楽天ポイントカード」「楽天Edy」の利用可能カ所数の合計に基づくものとみられます。
楽天ペイ単体での加盟店数が「約500万」であるか否かは、筆者が今回確認した限りでは不明でした。そのため、繰り返しではありますが「還元率だけ」を重視した乗り換えにはご注意ください。あくまで「還元率」と「加盟店数」の両方を重視することは忘れないようにしましょう。
参考元:「楽天ポイント」、累計発行ポイント数が2.5兆ポイントを突破
au PAY(※ポイント・加盟店数:565万カ所):ローソンでポイントの2重取りが可能
au PAYとはKDDIが提供しているQRコード決済です。
さらにau PAYはローソンで支払いを行えば、au PAYのポイント還元にくわえ、Pontaカード分のポイント還元を0.5~1%受けることができます(カードの提示不要)。Pontaカード提示の1%還元を受けるためには、16:00〜23:59の間に買い物をする必要がありますが、PayPayステップを達成するよりも楽だといえるでしょう。
なおau PAYのポイント・加盟店数とは、すでに述べた通りですが「設置個所数」です。加盟店数と設置個所数はあくまで別物である点は、ご注意ください。
PayPayをやめた方が良いと言われるその他の理由
PayPayをやめた方が良いと言われる理由は、上記以外にもいくつかあります。ここでは、その他の理由について紹介します。
不正アクセス被害の過去
2023年現在、PayPayでは顧客のクレジットカード情報などは暗号化して保存されているため個人情報管理の安全性は高いです。とはいえ、PayPayでは過去に不正アクセス被害によって、当時の全加盟店約260万点の銀行口座情報を含む情報が流出したことがあります。
もっともこうした点に不安がある場合は、機能の制限こそ大きくなりますが「本人確認をせずにPayPayを使う」手もあります。詳しくは以下の記事も参考にしてください。
参考元:サイバーセキュリティ.com「PayPay不正アクセスで加盟店等の情報約260万件流出か、ブラジルからの攻撃」
店舗側の導入メリットが小さくなっている
少し目線を変えて、「店舗側」の導入メリットも考えてみましょう。サービス開始当初、PayPayが熱狂的に受け入れられた背景には「店舗側の手数料も無料」だったことが挙げられます。
しかし、PayPayは2021年10月以降、店舗側の手数料を有料化。1.60%または1.98%の2プランで、店舗に対してサービスを提供しています。「現金重視」の店舗であればPayPayを導入しないというのも、十分に選択肢としてはありかもしれません。
ただしPayPayの手数料が特段高いということはないので、この場合は「スマホ決済そのものを導入しない」判断となるでしょう。
参考元:「PayPay」加盟店における2021年10月以降の決済システム利用料について