いまでも混雑率が150%近い路線・区間もある
ですから、通勤や通学時のストレスは、まださほど感じることはないでしょうが、これからポストコロナの動きが定着してくれば、混雑率が一段と高まるはずですから、路線によってはたいへんなストレスを感じるようになるはずです。いまでも混雑率が150%に近い区間もありますから、早晩、150%を超えて、200%に近くなるような路線、区間が出てくるかもしれません。
反対に、いまはまだ100%を切っている路線、区間もあります。そんな比較的空いている路線であれば、本格的に出社が増えても混雑率は100%台の前半程度でおさまるのではないないでしょうか。これから、場所選びから始めて、本格的にマイホーム探しをしようと考えている人なら、混雑率のデータを参考にしてみるのが、いいのではないでしょうか。
大阪圏、名古屋圏の混雑率が高い区間・路線は?
東京圏の都市鉄道で、混雑率が高い路線・区間は図表2にある通りです。最も混雑率が高かったのは、JR京浜東北線の川口-赤羽間の142%でした。よほど運が良くない限り席につくことは難しいでしょうが、押し合いへし合いするほどではなく、新聞などを広げて読むことができるレベルです。最近では新聞を読む人はさほどいないでしょうから、立ったままですが、スマホでネットの情報をチェックしたり、簡単なゲームを楽しんだりできる状態かもしれません。
混雑率が高い2位はJR中央線(快速)の中野-新宿間と東京メトロ千代田線の町屋-西日暮里間の139%で、4位は東京メトロ東西線の木場-門前仲町の138%、5位が都営三田線の西巣鴨-巣鴨間の135%となっています。ちなみに、大阪圏の混雑率トップは阪急神戸本線の神崎川-十三間の134%、名古屋圏は名鉄本線の神宮前-金山間の132%ですから、平均値と同様に、混雑率の高い路線・区間の混雑率は首都圏に比べるとやや低めになっています。
